my solitary time ひとりの時間の過ごしかた

一人、北欧の国々へ赴きました。その地で知り、考え、思うこと

北欧旅日記 五日目

朝、

ホステルの朝食に心踊る

 

[MORNING]

 

ハードな黒パン、たまらなく好み

 

パンにつけるもののバリエーションが多く楽しい

バター・アプリコットジャム・ベリージャム・リコッタチーズ・フムス

クリームボンジュールというクリームチーズのペースト(ペッパー・子ネギ?)

 

 

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これがクリームボンジュール

フィンランドの乳製品メーカーの商品のよう

 

私が購入したのはホステルではまったチャイブ(西洋ねぎのよう)と、

ハーブガーデン(ディルのいい香り)

 

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この他にも15種類くらいあり、エビやローストパプリか、アンズ茸まで

どれも気になる、、、
クリームボンジュールはフィンランドでは定番のようだけれど

デンマークでは見かけず

と、小話です
 

 

さあお腹も満たされたので街へ

 

トラムの駅までも外路地の木々に足を止める

もちろん気候が違うのだからと思うのだが、日本とは全く異なる

(例えば長野や北海道、日本の高山地帯はこうなのだろうか、、

私の住む街とは異世界

 

葉が白く線の細い木、なんという名前なのだろう、、、

調べても分からず、気になる


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これは『アキグミ』の木(多分?)葉がオリーブのように薄かったので


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天気が良いので光の差すアアルトのアトリエに行く予定

それまで少し時間があるのでシベリウス公園に向かう

 

posti(郵便局)を発見

日本でいう ゆうパック、可愛い

これは狙っていたので購入


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ポストカードが店内ほとんどの面積を占める郵便局

その絵の多くに北欧の森に住む鹿や狐、トナカイ、

白樺や針葉樹の木、妖精など、

これがフィンランドらしさなのだと、素敵

 

私の購入したポストカード

このあたたかな表情、静寂を思う冬の青の色味が美しくて

 

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ポストカードから伝わってくる

見守っていてくれるようなまなざしの温かみ、

そういう国を取り巻く空気感になんとなく包まれるような、、、

ポストカード一つでそんな風に感じてしまう

 

まだ着いて間もないこの国だけれど、

外路地の木々や草の儚さや透明に近い日差し、

その空気にすでに魅了されている

 

快晴、シベリウス公園

有名なモニュメント

そばによるとその繊細な作りが氷のよう


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下からの感じがすごくて、ついでに自分までちゃっかりと入り込んで笑


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街中の公園で生活する人の姿を見かけるのも良かった


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遊具がトナカイって、こっちではまず見かけないような

環境って面白い

好い顔している


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だいぶ迷ったアアルトアトリエまでは割愛、

一ついうと自邸もアトリエも美術館のようなものを

想像していると通り過ぎてしまうほど静かな建物

 

閑静ながらも立派な住宅の連なる街、高級住宅街かなと

個人宅見ているだけで本当に映画のよう

 

ふらりと寄ったアアルト自邸のそばの図書館が

小さいけれど落ち着く心地よい空間で、

自分の生活にこんな図書館があったならば、、、と想像

夢見心地だ、、、、、

本の虫が、肥大化してしまう

(仕事行けなくなりそうだ、、いやそこで働けばいい!?)

 

 

とまあ、到着して入れてもらうと

ガイドのハンナさんが

「今日は良いお天気で、良かったですね」と、

日本語で声をかけてくださる

 

あ、この方素敵な方だなって一瞬にして心開く感じがした

  

それからはハンナさんがしばらく英語で説明してくださる

小柄な方、

透けるような肌、

薄ベージュの細い髪を後ろで小さく一つにまとめている

横顔は鼻ずば抜けて高く鹿のよう

深い緑のトップス、

赤いコーヂュロイのスカート、

マスタード色のタイツ、

どれもなんだかしっくりくるのだ、

その話し方も立ち姿も素敵だなーとそればかり

(英語だったのもあって詳細聞き取れず、、、

目はハンナさんにばかり気が向いてしまう笑)

 

そして力説虚しく、、、

やっとの英語力で聞き取れた説明で、

 

これが明るい談話室、休憩室、リラックスルーム

 

曲線を描く窓からは四季の庭が見える、

見えるというかもう窓による外との隔たりを感じず

庭の続きの空間にいるような、

この表現が最適か否か、「縁側」のような

中にいて外にいる、開放的な空間

 


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オフィスは東と西に窓を設け入る光全てを逃さない

明るい職場、クリーンな空気が流れている


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会議室、

休憩室とは対照の暗く、落ち着きのある空間

 

この明暗を、自然光を操りながら用いることで

ずっと居たい心地にさせる仕掛けが沢山


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食堂、

奥の席はご自身お気に入りの席

三角の作りの食堂では皆の顔が見渡せる

 

天井のライトは長方形の大きなリネンのような布で覆われ

ぬくっとした、なんだか眠くなってしまうような食堂


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小さな、可愛らしいキッチンにも光が


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 大満足、後ろ髪引かれつつ後へ

 

本当はアアルト自邸のツアーへも行こうかと思ったけれど

時間が合わず、お腹も空いてしまったので

気になるカフェまでトラムで移動

 

(次は天気の良い日にアアルト自邸ツアー後、

近場の海に面したカフェに行ったりあのあたり郊外の

静かな土地を、もう少しゆっくり見れたら良い)

 

 

[LUNCH]

 

学生街なのか若い方や奇抜なファッションの方が多く、目も楽しい

ふと頭をよぎるのはランローラランのローラっぽい感じ、

皆小洒落ていて退廃的な、気だるい雰囲気を漂わせる

(ローラはせわしないけれど、、、笑)

 

到着


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大きな窓からは一つの光も逃すまいと、白い店内に差し込む

天井の高い心地の良いカフェ


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私は海老のオープンサンドを、

厚切りのレモンをキュッと絞っていただきます

 

こっくりマヨネーズに和えた海老がレモンと合う!

歩いたから沁みる、美味しい、、、


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前の方のドーナツのTシャツの方、あまりにもお似合い

 

日本は小洒落たカフェってほぼ女性客、居てもカップル、若い男性

という感じ?でおじさん層はあまり見かけることって無い

それがこちらではお洒落なカフェでも関係なく

学生も、若い人も子連れもおじさんも、皆利用しているのが印象的


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きっと日本のおじさま方はいうでしょう、

「お洒落なカフェなんて居心地悪い」と

 

そう思うと多分「お洒落な空間」という感覚でなく

そこが「心地の良い空間」だから利用していて、

感性の澄み具合、

美しい・心地よいが当たり前の感覚の進み具合

 

日本よりも全然早い、と思う

 

心地悪い、不潔、そういうものがなんか嫌だな、、と、

そう思う感覚が日本ももっと大衆的になってほしい

 

 

カフェの店員さん、丁寧に三つ編みされた髭

どうしても可愛くて隠し撮り、ごめんなさい


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素敵なカフェで心身ともにいっぱいに、

さ、ヘルシンキ大聖堂付近でお買い物

 

カウニステへ行くと小さな店内に日本人の方ばかり、

「あ、レジ、どうぞ」と、このなんとなく控えめなやりとりに

ほっとするというか私は日本人同士のこの感じ、

グレーな感じ?が嫌いではない

 

カウニステのように柄物を扱うショップで

私を惹きつけたのはリネンスプレー

もともと「地表と変わらないね」と言われるくらいに

地味な色味を好む人間なため

旅行気分で一時は「可愛い!」となったりしても

やはりふと我に返ってしまった模様

  

一つはmetsä

フィンランド語で「森」

もう一つはlämpö

フィンランド語で「温もり」

合わせて3つ購入

瓶なので重みがあるのも個人的には嬉しいところ

 

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 お買い物を済ましてお目当のデザインミュージアム

企画展のポスターも可愛くて、期待


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受付 ハサミが刺っている壁面

 

今回は日程に組めなかったけれど

ハサミ産業で有名なアートとクラフトの街

フィスカースも、いつか必ず訪れたい地

(9月中旬までアートフェスのようなものが開催されていたみたいだから

やはり再訪は初夏から夏にかけてかな)


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企画展は『secret universe

これがものすごく良かった、素敵だった

 

Aamu SongとJohan Olinというお二方の

デザイナーさんの立ち上げた会社で、

彼らは世界中の伝統工芸品やその技術を探し出し、

現代風にアレンジし社会に広めている

 

伝統的な技術が絶滅の危機のあることや

現代の消費文化の持続不可能性を訴え、

この展示を通し守り継がれてきた技術、

ずっと使い続けられる良いものを提案している

 

可愛い展示会場、イッツアスモールワールドのよう


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このマトリョーシカ、ください、、、、


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日本の物ではこけしや織物が紹介されていた

 

私、こけしの顔が少々怖く(薄い目や白い顔が、ちょっと)

けれどものは捉えようで

現代分にアレンジしたものは本当可愛かった

 

良いものを見せてもらい高揚、

常設ではフィンランドのアーティストやブランドの紹介

 

ルートブリュックも大きくとりげられていました、勿論か、、

繊細で優しい鳥の陶版

 

北国の地に眠りしアーティストたちの可能性を思うと

まだまだ世の中には知りたいことや学ぶことが山ほどあると、

ぼーっとしてはいられない


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平日の夕方にアトリエでワークショップ?をしているよう


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可愛い作品ができたね、と

その素敵な光景に写真を撮らせてもらった


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フィンランド、治安の良いエージーな街で、

女一人旅には本当に良いと思います

 

 

[DINNER]

 

たっぷり歩いてへろへろ、今日は退散

 

ホステルに帰りシャワーを浴びてから夜ご飯の支度

持参した味噌があったので(もっと持って来れば良かったと後悔)

残っていた鶏ひき肉と玉ねぎとセロリを細かく刻んだものと一緒に

味噌煮込み

 

ビールに、良く合う

そろそろこういうものが食べたい

 

日頃はめんつゆに薬味たっぷりの蕎麦に幸福感を感じるような味覚、

こう毎日朝から物珍しく脂肪分の多いものを摂取すると

胃の方が堪えてくる、、、

 

そろそろお醤油で薬味いっぱい乗せたお刺身が食べたい、、、笑

次の旅からはかつおだし、めんつゆ、青じそドレッシングあたり

持参かな、、、


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□今日のBEER□

KOFF フィンランド

 

フィンランドの一番定番ビール?

軽くてタイビールっぽい、私は好きなタイプだ

夏場はKOFFの「パブトラム」という車内でビールを飲める

夢のようなトラムが街を走るらしい

乗りたかったけれど見かけず、、、これも絶対リベンジ!

 

 

のんびり書き物をしたり、、眠くなってくる、、、

明日はまたハードなので就寝