my solitary time ひとりの時間の過ごしかた

一人、北欧の国々へ赴きました。その地で知り、考え、思うこと

北欧旅日記 三日目

三日目の朝、

荷造り、やっぱり移動って、本当に大変!と思う、これも教訓

 

[MORNING]

 

サンフラワーシードのパンにマムとチーズ

パプリカにトマト、きゅうり

コーヒーにミルクを入れて

 

三日目にして人の多い空間に疲弊、

朝はホステルの朝食 (900円くらいかな)を付ける

(実はいくらなのかなと迷ってところ声かけれて

近所のベーカリーに行こうと思っていたけれど

成り行きで断ることもできず、、、でもこれが正解!)

混雑したキッチンとは全く異なる、静かで穏やかな時間が流れている

 

 

 

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朝、ゆっくり噛み締めながら食べる時間、

野菜の弾けるみずみずしさを口の中で楽しんだり、

コーヒーの湯気の揺らめき、小麦とチーズの相性、

そういう一つ一つに感動する時間が好き

 

というか私はそうしてゆっくり噛み締める時がないと

生きていくことができない

 

こうしてぼーっとしているようで

頭の中では目鼻耳がキャッッチした多くの情報を

錯綜させる

 

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海外にくると特に皆の食事情を垣間見るのは、面白い

右にいるお兄さんはパンにクリームチーズヌテラの朝食

フレンチの方かなと思ったけれどスタッフさんだったみたい

ヌテラはヨーロッパどこに行ってもパンのお供かな

 

 

ゆっくり自分の時間を過ごし、野菜をとったら少し体力が戻ってきて

チェックアウトし朝の街へ、快晴

 

 

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ストックホルムといえば地下鉄アート

 

掘り下げた地を加工するでなく塗り上げた地下道、

本当に洞窟そのもの

 

日本のように地震があるとこれは無理なのか?と思うけれど、、

 

この異空間で通常の通勤する姿、本当にアートに寛容というか、

アートと共に生活できる心の隙間、ゆとりを感じる

 


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駅を出ると、木漏れ日に見惚れる

美しい街

 


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今日の目的は、ストックホルム市立美術館へ


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リニューアルしたばかりの美術館は

建物がもう、私には言葉が足りないけれど、、素晴らしい

 

 

朝のカフェ、美術館開館前のあの静寂の余韻を残していた

 

職業柄忙しすぎて心ここに在らずの毎日に、

唯一の至福は開館前の博物館・美術館の静寂

 

あの空間に足音を響かせる優越感たるや

何ものにも変えがたい幸せな時だった

 


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アトリエ、

この素晴らしい景観を持つ部屋をアトリエにするなんて

 


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トイレとロッカールーム


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所蔵の作品の持つあまりの素晴らしさに

ここではまとめきれないので、

それは別でまとめることに

 

ひとまずは北国の画家の、この空気感を忘れないように

 


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こういう類の作品は多分、他の地域では見ることができないように思う

この地の冬の厳しさや、奥深さ、人の入り込めない手つかずの自然の神聖さが

こういうものを人に描かせるのだろう

 

でも万物に宿る神と共に生きる北の国の人の思想が、

日本古来の思想と共通し、

こうして遥か遠い地であっても人の感じに、何か似た感じ、がする

 

きっと表面ではわからない、昔々の何かがこうして

今に反映しているのだとそう思うし、

自分なりにその思想を紐解いているところ

 


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これ織物、、、

 

ともう素晴らしい時間を過ごせた

 

 

そこから行きたかったベーカリーへ

 

 

[LUNCH] 

特大ケバブ

 

GREEN RABBITというベーカリー

なんと13時過ぎごろ着いたら

お目当のカルダモンロールは完売

というかほとんどのパンが完売

買うに買えず、悔しい、、、

これも学び、小さなベーカリーのパンが食べたかったならば

朝一番にいくこと

 


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お腹の隙が絶頂

でも今晩ヘルシンキへ渡る船の

チェックインのタイムリミットが迫ってきて、焦燥感

 

足早にホステルに向かう途中に憎い匂いを

プンプンさせるケバブスタンドの遭遇

迷いもなくPlease...と言っていた

 

なんだかちょっと高いような(1000円近い?)

ん?と思ったらまあ本当に特大なケバブ!!!

 


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夢中で食べながら夢中で歩く!

このジャンキーなチリの味、大好き!!

 

こういう出会い方ってなかなか無いけど

(食に貪欲なので美味しいものを求めるべくすぐ調べてしまう、、)

街角のケバブスタンドでto goするランチってなんか

映画のよう!と、無性に胸が踊ってしまった

 

 

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(駅の日常より)

 

 

重たすぎるキャリーと共にいざ港へ

(ここからからがこの旅の地獄1/2の始まり、、、)

 

そもそも安いからと特に調べずに予約した自分の安易さ

そしてもし予約したけれど情報がなく不安に思う方の

ほんの力になれたらと思い、こうして文字に起こすことに

 

船はロシア系のst.peter line

ダイレクトフェリーズで予約

格安で5000円以下

 

行き方

私は中央駅であるT-centralから地下鉄13番で3駅目Gardetまで

 

そこから地図の道通り

ここの駅ではシリヤラインに乗船のお客さんも同じルートなので

なんとなく人の流れがあり、船マークに向かって進む


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この時は焦りつつもこの雲の底に

見えない大気の壁があるのかと不思議に思い

カメラを向けたりも

 

 

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この経路案内通りに歩くつもりだったのだけれど

途中からその本来あるべき道(スカイウォークのような作られた道)は封鎖

 

ネットワークの無い環境下でかつst.peter lineに乗るような方はおらず、、

途方にくれていたけれど仕方なく地図で違う道をたどる

ヘルシンキ行きは週に1度のようでかなり限定されるので

必然的にシリヤラインの利用者も多く情報量も圧倒差、

st.peter line自体 地球の歩き方 北欧4カ国 2019年版にも記載なし)

  

道路沿いの細道や交通量の多い道路の端道の

ローカルな感じに不安を覚えますが大丈夫、

坂道を越えると突然ポップな装飾の船が見えてきます

 

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横目にすぎるバスを見たので調べれば出てくるかな、

本来の道があれば近いのかもしれませんが今は無いので、

絶対にバスで行かれることをお勧めします、、、

 

結局3時間前に着く予定が1時間半前に出国カウンターへ到着

 

(ダイレクトフェリーズからのメールには

最終チャックインが最低でも3時間以内にということで焦り)

 

血相書いていたのですがなんだかガラガラで

ものの数分でチェックイン・出国審査・入船

 

もちろん繁忙期などで混雑することもあるのかも、

何も絶対と判断はできませんが一つ言えるのは

3時間前にチャックインできなくても入船できます、

一人でも迷ったり焦ったりしないで

怪我の無いように港へ迎えますようにと祈るばかり

(私は焦って重たいスーツケースを引きずり走っていたら

壊してしまい涙)

 

ちなみに私のチャックインした時は乗客の気配を感じず

なんだかまずい船に乗り込んでしまったかと着いても不安、、、

 

けれど結果、乗客の方大勢いました

アジアの方の乗船率はかなり低かったかも

数の少ないローカル線だからこそ

価格も安く、地元民の使う船なのかなと

 

船内はクルーズ船なので

レストランや軽食の売っているカフェ、映画館、プレイルーム、

カジノ、バー、duty free shop(化粧品やお酒、お菓子類も)など

色々な施設があり

 

どっと疲れてしまい部屋でのんびり本を読んでいたが

出航時間になり外へ

 

全てを忘れさせてくれるような夕日、彩度の低い空、美しい

 

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人生で見た中で間違いなく一番綺麗な虹に出会う

 

虹の始まりを見たのは初めて

 

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半円、あまりにも幻想的で少し怖い



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出航すると北欧の可愛らしい家々が見られる



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その不思議な数時間

自分を取り巻く世界が内包してくれるような

 

幸せな何かが体の指先の神経までも巡っていたと思う

 

[DINNER]

お昼の残りの特大ケバブ

BRIEチーズ

クネッケブレッド

 

□今日のBEER□

NORRLANDS GULD スウェーデン

 

なだらかな山に湖に狐、これが大衆ビールだそう

 


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久しぶりに一人になれる空間でほっとし、

本を読んだりキャリーケースを整頓したりして就寝

 

明日の日の出は6:58