my solitary time ひとりの時間の過ごしかた

一人、北欧の国々へ赴きました。その地で知り、考え、思うこと

北欧旅日記 十二日目

 

朝、起き上がれました

 

準備開始してオープンしたてのカフェへ

夜の余韻を残す静かな朝にひとり、贅沢

 

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以前読んだ本に、デンマークは国旗を重んじ愛する国だということ

(法律で国旗のサイズなど決まりがあり

平日祝日関係なく各家々に掲げられる)

確かに街でも住宅街でもよく見かける


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[MORNING]

 

オーツ麦たっぷり、シナモンのシリアルが美味しい

 

ささっと朝食を取るつもりが

曇りの日の朝に

流れてくる音楽を聴きながらコーヒーをすすり

お腹がじんわり温まる、この時間に

何よりもの幸せを感じて

 

ゆっくり一時間ほど書き物をしたり、過ごす


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さあ!コペンハーゲンカードを使い最後に選んだのは

ティコ・ブラーエ・プラネタリウム

ゲストハウス行く道すがらにあるその不思議な佇まいに

気になっていたのだ

デンマークにまで来てなお天体選ぶ自分(地質学博物館と近差)

セレクト間違ってるかと思いつつ足を運ぶ

 

朝一の上映は終わってしまったけれどお昼頃のチケットを

取らせてくれる、なんてラッキー!

 

ということで上映まで約一時間半、

でもコペンハーゲンカードはあと三十分!

隣駅のローセンボー離宮へ急ぎ足


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小さいけれど美しい庭園


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庭園だけでも見れたらいいなと思っていたのですが、

小さなローセンボー離宮の魅力に大興奮

 

素敵だったガラスキャビネット


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この気の遠くなるような鉱物を埋め込んだ装飾

 

東洋を思わせる素朴な柄が多く、本当に可愛らしい


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豪華絢爛というよりも可愛らしいという言葉が

似合う気がする

オランダ・ルネッサンス様式の建物ということですが

ルネサンスよりも色味を抑えたバロックのような

あちこち気になる装飾たち


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ツーショット


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時々窓越しにのぞく庭園の緑が、嬉しい


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三階の小さな宮殿、

もう少しゆっくり堪能したかったけれど

訪れて大正解、本当に素敵だった

 

 

王宮そばに黄色のキンダーガーデンと黄色く色づくラフランスの木


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あまりに素敵な王宮だったので

プラネタリウムを諦めゆっくりしようかとも

揺らぎつつも、やはり急ぎ戻る、慌ただしい、、、


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でも正解、英語でプラネタリウムって素敵だ

 

宇宙の果ては砂時計のようで

中心の核に向かう力は核を抜け広がり

弧を描きながらまた中心の核へと続く、

その繰り返し

 

私たちの生きる世界には計算や理屈ではどうしても答えの出ないこと、

見えないものが沢山あると教えてくれる

 


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お土産ショップでおもちゃの月のライトに一目惚れ

これが優しい光で、とても良い出会い


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 こんな感じ

 

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最後の街歩き、

昨日クルーズで見上げた運河沿いの街並み

ニューハウン地区をもう一度自分の足でゆっくり見て回ることに


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街沿いはほとんどカフェ・レストラン

オープンテラスが並ぶ

 

もう少しうららかな気候の時、

テラスでご飯を食べながら

陽気な観光客を眺める

陽気な観光客である自分も街に

溶け込ませて一枚の絵にするような、

そんな想像をし、また来れたらいいなと


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今日の最後の使命はスーパーマーケットでの

お土産調達

 

ライ麦パン(スモーブロー作るタイプ)

ライ麦クラッカー

ヤコブセンの蜂蜜

オーガニックティー

パルメジャーノレッジャーノ(日本より安い嬉しい)

スパイス類(スパイス類も日本よりも安価でかつ量も沢山!意外)

バラマキにチョコレートやナッツのスナックなど

 

あとは洗剤や石鹸に落とすエッセンシャルオイル

洗濯物に香りづけしてくれるものなのですが

レモンガラスとミントを混ぜたような爽やかな心地いい香り

あまりにもいいのでもっと購入してくればよかったと

思うくらい、、、

https://www.bleschu.dk/vask/vaskeduft-eco-essential-oils

 

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重たいお買い物を持って帰りへろへろ

 

早めにシャワーを浴びて荷造りし

夜はのんびり過ごすことに

 

 

□今日のBEER□

オーガニック ピルスナー デンマーク

スーパーREMA1000 と、『GRAM SLOT』の共同開発商品

有機栽培ビールという私は初耳な組み合わせ


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デザイン的にもお洒落で

触り心地もただのアルミではなくマットな素材

日本人的目線としてはヘルシーで女子受けしそうな、

まさに私もその一人です


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そもそも『GRAM SLOT』とは

コペンハーゲンの西・南ユトランドにあり

空家だったあるお城を使い観光や農業で発展させた注目スポットのよう

 

宿泊、コンサートなどのイベント、

農場や市場、カフェやレストランなど

自然と文化の良いとこ取りな場所

https://www.gramslot.dk/om-os/

 

デンマークの田舎の雰囲気も本当に美しい、、

いつの日か留学生として帰ってきたい

 

と少し脱線、

もう疲れで胃が固形物を欲しておらず

一番やってはいけないことを、、、笑

巨大スナック!

 

[DINNER]

 
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明日はゆっくり起きようかな

 

北欧旅日記 十一日目

 

[MORNING] 

 

ゲストハウスに併設する小さなカフェで朝食

野菜が少ないのが少し寂しい、、

 

隣のスウェーデン人のおじさんに声をかけられ

日本人と答えると紀平さんのスケート動画を一緒に見ることに、、笑

 

それよりも「I'm swedish 」と答えたおじさんに対して

「It's cool! 」と返したのだけれど、なんだかしっくりこないというような

その一言でスウェーデンへの憧れの思いは全く伝わらないな、、と

 

返事って難しい、

返事のレパートリーを勉強するのみ

 

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準備して中央駅へ

コペンハーゲンの朝

 

デンマークは入館料・移動費各々高額なので

コペンハーゲンカードを購入

二十四時間で七千円程度

 

少し頑張ってこの二十四時間でみっちり観光することに

 


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今日は郊外にある

ルイジアナ近代美術館へ

 

世界一美しいと称され、原美術館のモデルにもなった美術館、

この美術館に呼ばれてデンマークへと足を運んだと言っても過言ではなく

とても楽しみ

 

最寄駅からは二十分ほど歩く

 

普通の住宅街(でも高級住宅街かも)を歩いていても

楽しくてなかなか前に進めず、、、

どちらのお宅にも庭やガレージがあって

雨にも風にも寒さにも負けることのないような重厚で、温かみのある造り


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遠足の子どもたちの後ろを一緒に歩く

 

この歳で学校として美術鑑賞に行くカリキュラム、

私の時代にはなかったけれど今はどうだろう

 

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以前、何気なく好きだった科目についての話をしていた時に

印象に残ったことがある

 

「図工は本当に苦手だった。

まず何を作ったら良いか分からないし

やっと思いついて作業に取り掛かった頃には時間がなくて

結局中途半端なまま面白くないものができて終わりだったから。」と

 

小学生の頃の私にとって図工の時間は最高の娯楽で

皆がそうだと思い込んでいたけれど、

その話を聞きそうではないんだなと知った

 

図工の時間に「はい!作りましょう!」ではなくて、

こうして美術品に触れインプットしてから

どんな気持ちになった?

どの色が、形があった?素敵だった?と、

問いかけ、頭の中でもう一度思い浮かべる

本物に触れることも教育のプロセスで、

それが作品作りの導入へと誘うのかなと、、

 

図工教育、美術教育は本当に面白そうだし難しそうだし

やりがいがありそうと日々思っている

 

などと色々思い巡らせていたら

ひっそりと小さな美術館に到着


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美術館という建物があって

作品がなお映えている


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企画展は『MARSDEN HARTLEY  マースデン・ハートリー』

二十世紀初頭、アメリカ発の現代アーティストと称されている方

 

「still life」と言う題の通り静かな作品、

メキシコのモチーフ・色、その地の空気を感じるパワフルな作品、

精神世界系の図ような作品、

暮らす地、時代によって驚くほど作風が変化するアーティストで

とても面白かった

 

でも全体的にセザンヌのタッチに似ているかな

 

ブラック風の可愛い系キュビスムの作品もいくつか、

個人的に好きだったな

 


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この美術館で見かけた

足の不自由な方でも自分だけで階段を上がれる設備

 

大きな音もせず静かで、使っている方もちらほらと見かける

 

誰にも迷惑かけたくないなって、

その気持ちにそっと手を差し伸べてくれるような


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庭の大樹

枝で幹をまといドレスを着ているような

作者のいない芸術品


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話題のカフェにも

海を一望できる、気持ちの良い空間


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[LUNCH]

 

そこまでお腹がすいていなかったのに

あまりの居心地の良さと

カフェメニューの華やかさに、、、

なんだかお腹がすいたような、、、笑


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カレークリームチキンとベーコンジャムのサンド

ビールはぐっと我慢

これで1500円近く、なかなかいいお値段

 

でもものすごいボリューム!

チキンもゴロゴロ入っていてとても美味しかった

 他にも

フライドベジタブルとフムスのサンド

サーモンとクリームチーズのサンド

なかなか選べなくて席を見つけつつ多分十分ほど格闘していたと思う


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開館の十一時から三時間ほどたっぷり美術館を楽しみ

心満ち満ちて市内へ戻る

 

コペンハーゲンカードがあるので

せっかくだし、小一時間のクルーズへ

 

曇り空なのが少し残念、けれどどんより雲がこの国々の日常

 


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船上で作戦会議


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コペンハーゲンらしさが一堂に感じることのできる

素敵な体験だったのでコペンハーゲンに訪れた際は是非

 

街並みの美しさも堪能できる反面、

海を挟んで向かいには工場地帯があり

工場地の倉庫をリノベーションしたMikkellerが見えたり、

コペンハーゲンの土地感を知れて楽しかった

 

素敵な体験だったのでコペンハーゲンに訪れた際は是非

 

どんより雲に加えて風も吹いていたので結構寒い、、、

避難も兼ね中心地へ

 

ストロイエという世界初の歩行者天国

右も左も目移り

お目当の北欧雑貨の百貨店

『lllums Bolighus』・『HAY』へ

 

lllums Bolighusは大きな北欧雑貨の集結した百貨店なのですが、

ここではひたすら悶絶

デンマーク雑貨、恐ろしく可愛いのです

地味色好きの聖地

 

いつの日かの?誰かの?ために買ってしまおうかと本気で悩む

子ども用品ブランドの『Kongessloejd』

信じられないほど可愛い、、


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スウェーデンで買い逃した『L:A BRUKET』 も!


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他にもスカンジナビスクとか化粧品諸々

 

ユニセックス系・草木の香りが好みなのですが

惹かれるものばかり

 

たっぷりお買い物、大満足!

 

この時点で十八時、今日はもう少し頑張ります

 

 

勢いで二十時まで開館している

コペンハーゲン市立美術館へ

 

ここの常設、北欧作家の充実度に圧巻

疲れを忘れ酔いしれる

作品はまたまとめよう、ひとまずその雰囲気だけでも


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せっかくデンマークに来たのだから

来年日本へ訪れる

ヴィルヘルム・ハンマースホイに早めにお会いしに

 

ノームに包まれたようなノーブルな世界


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来年の展覧会ポスター

 

「北欧のフェルメール」というキャッチコピーは

うーん、なんだか日本の商業的だなと個人的には感じてしまう

 

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フェルメールという認識で観ると拍子抜け、印象派なので

 

フェルメールはもっとぞくっと何か人間味を醸し、

一枚の絵でサスペンス感がある

なのに気品も持ち合わせていて

描き込まれているから人物画でも万人受けする

 

でもハンマースホイはまず人間味や現実味からは真逆

絵の中の主人公とは決してめくることのない薄い布で遮断されているような

悲しい風景、そっとしたい気持ちになる

 

日本でこの作品を観たならば

血の通わない表情・景色は

鑑賞者にとって「異風」という魅力を放ち

その空気感に包まれるだろうなと

 

こんな風に個人の意見をつらつらと述べてしまったけれど

時代によってファルメール感が出てくるのかなとも

 

とても気になる画家さんなので

来年の楽しみにとっておこう

 


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やはりノルウェー画家、惹かれる、、、

私も正に、ノルウェーの持つ「異風」にはまる


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今にも喋り出しそうな絵の中の人々

 

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何とこの後、

絵画の前でチェロ演奏に出会う

 

演奏を聴きながら

A3サイズのスケッチブックを広げて両側に座り

各々スケッチをするカップルの後ろ、

私も絨毯にぺたりと座り込み演奏を堪能する

 

 

そろそろ閉館、カフェを覗いて帰ることに

 

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なんと!天井からはイサム・ノグチの照明

木でなく石灰にも馴染む美濃和紙、素敵だ

 

どこの美術館カフェを覗いてもぐっとくる、

この空間美?というか居心地の良さは

日照時間の少ない、厳しい北欧の産物のよう

 

良い夜を過ごす、

スーパーに寄ってささっと帰ることに

 

[DINNER]

 

お昼の大きなサンドウィッチ、

くるっと包んで残っていたのでそれとサラダの夜ご飯

 

□今日のBEER□

ノーベラー プレミアムピルス  ドイツ

 

後からあれ、ドイツのビール

でも格安で、70円ほど、値段調べるの楽しいです笑


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へっとへとですが明日で一日過ごす最後の日、

二十四時間を満喫すべく明日も早起き、できるかなぁ

 

北欧旅日記 十日目

 

 

今朝も晴天

外から来る朝の気配に後ろ髪引かれつつも荷造りを終わらせ朝食へ

 

[MORNING]

 

PIAさん手作りビュッフェの朝

食器棚にはアラビアのムーミンマグが沢山

 

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奥にはお手製のポリッジ

(オーツ麦のミルクがゆ)

ほんのり甘く、ベリージャムを入れて食べる家庭料理

 


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ただ私はおかゆには塩分を求めてしまい

邪道かと思いつつも

酸味のあるクリームのニシンの瓶詰めを乗せ一緒にいただく

この酸味がまた、とても相性良し

 

Abbaスウェーデンの魚介類加工品メーカーのよう

サイトには私の食べたお気に入りの瓶の商品は載っておらず、

でもどの製品も気になるものばかり

 

こっちはパンに乗せる・付けるものが無数に存在

食べるも美味しく、調べるも楽しい

 

 

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https://www.abbaseafood.com/

食事時、 

PIAさんがプレゼントをくださる

何と、、、初の日本人だったよう

  

ここで過ごした時間・思い出が、

この先ずっと今世の私を創ってくれると、そう思う


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『Willa Mustijoki』

本当に素敵なB&Bでした

何か大切なものが沢山見つかったような、満ち足りた充実感

 

車を使えば小一時間でアクセスできるようなので

(今までの宿泊者は皆さん車ということでした、、笑)

もっと沢山の方にPIAさんの朝ごはんや、

ラウコスキーの豊かさを知ってほしい

混んでしまうのは少し寂しいけれど笑

 

きっと帰ってこよう

そう自分と約束する

 

PIAさんが送ってくださったおかげで

ひとつも迷うことなくヘルシンキ・ヴァンダー空港へ到着

 

今回利用するのはスペイン系の格安航空

『Norwegian』

LCCなので飲み物などサービスは無し

けれど清潔感があって、何よりチェックインが早くて!驚き

 

出発の前に来るメールに従い

パソコンやスマートフォンから手続きができ、

当日空港ではものの一分くらいでチェックイン

 

大きな手荷物があるため

グレードを一つ上げておいたので

それを預けたらおしまい、

これも二分かかってないくらい

 

シンプルにシステム化されている

無駄がなくて、不安にもならない、、素晴らしい、、、

 


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おかげで時間がたっぷりあり、

綺麗な空港でゆっくりコーヒーブレイク

 

空港で出会ったスマートで優しい雰囲気のわんちゃん、

写真を撮らせてもらう、なんて素敵な表情


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少し悲しい気持ちになりながらも

フィンランドを発ち 

お昼過ぎ、

デンマークコペンハーゲン空港に到着

 

大きな空港でお洒落!

あちらこちら目移りしてしまう、、、

 

心惹かれたモニュメント、やはり草食動物が好き


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手荷物を受け取り電車で市内へ

 

メトロと電車のマークが似ていて個人的に少し迷いましたが

電車(T)で3駅先のコペンハーゲン中央駅

反対にいく電車ではスウェーデンに行けてしまうようなので

少しお気をつけて

(海を超えた先はスウェーデン・マルメーという街、すぐそこ、、)

 

一回券が800円近くて早速驚きの物価高

 

デンマーク中央駅に到着

笑えてしまうほどの自転車

実はこんなものではないと、この時の私はまだ知らず


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スウェーデンではお世話になっていたセブンイレブン

フィンランドでは見かけず、

デンマークに来たら日本並みに点在

しかもかなりお洒落

 

ベーカリーやサラダなどのデリもあったり、デパ地下グルメに匹敵


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街のベーカリーを覗いてみると

前二カ国に比べてまた異なるラインナップ

 

デニッシュというのはデンマークのパンという意味になるらしく、

甘いパン・ペストリーが沢山、面白い!

 

でも個人的には北欧のあの重たくて密度のある

パンたちを早速、恋しく感じてしまう

 

中央駅からすぐ(と言っても地獄の石畳 上級編を乗り越え)のゲストハウス

『Woodah Hostel』に荷物を置き早速街へ

 

 

厚い雲のかかるデンマーク

これがデンマークの日常のよう

 


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今回の旅では見かけたら必ず街の本屋さんに寄ってみることに

本屋さんに入るとその国のトレンドが一目で分かるので、面白い

 

北欧でもあの日本で人気のヒュッゲの本が前面に置かれていたり、

自然と過ごすこと・マインドフルネス系のものが目に付く

 

そういえばゲストハウスでチェックインの手続きをしてくれた方も

『To Do List  ☑︎ Nothing』

やることリスト 何もしない

というパーカーを着ていた、

世界中の流れのよう

 

随分に動物離れをしてしまった人間という生き物、

それ自体に人間全体が恐怖や危機感を感じ始めていると思う

 

感性の時代に突入し、ますます変化し続ける私たち人間という生き物は、

その反面に本来の生き物としてシンプルに、

生きる感覚を思い出さないといけないのかもしれない

 


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沢山の本たち、

こんなにも面白そうなのに、一つとして読めない自分、、、

あああ、今すぐに読みたい

どれほど楽しいだろう!英語を理解できたならば

 

知らないまま埋もれる沢山の面白いことを知ることができるのに

 


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背の低い重厚な建物が連なる街を歩いていると

ここが北欧に位置しながらも欧州の(西の)気配を

たっぷりと含んでいることを感じる


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在り来たりな言葉だけれど

おとぎ話の世界のようで

ここで生活が営まれているということが不思議

 

コペンハーゲンは、人・店などの付加価値を除いた上で

その街自体が素晴らしいものになるように、

という都市計画の元設計された都市のよう

 

納得の、現実離れした可愛らしさ

 

その美意識が素晴らしい


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自転車大国というのは知っていたけれど

車よりも断然、自転車を見かける

 

ヘルメットを着用している方も多いし、

この国の自転車事情だけでいくらでも語れそうなほど

独特の文化がある

 

夕方、この時間はハッピーアワーでどこのパブも大賑わい

この数の飲酒運転です、びっくり


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街角のベーカリー

蛙?カメレオン?それともみどりのお化け?

この感じ、北欧では見なかったな笑


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何よりものお楽しみ、スーパーに寄る

 

デンマークのスーパーといえば

高級ラインの『Irma』へ

中心地ではあちこちで店舗を見かけ、

確かに綺麗な店内

でも少し割高かなとも思い他のスーパーへも足を運ぶ

 

『REMA1000』というスーパーに入ると

いい感じにローカルの空気が漂っている

価格も安く、メーカー品も多い

 

プライベートブランドの揃う観光向けのお店より、

こういうローカル気のあるお宝探しのスーパーが好き

店内を物色

 

さすがデンマーク

食パンの要領でスモーブローのあのギュッとしたパンが売られている

しかも食パンの価格!楽しい、、、

 

物価高なデンマークだけれど

食材や生活必需品の価格は日本と変わらないように感じる

 

とにかくはちみつとビールが安い安い、、、

一番安いビールは日本円で20円くらい、種類も沢山

 

今日はビールとサラダを調達して

ゲストハウスに帰る

 

ここの右下の箱のようなベッドが三日間私の住まい

 

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キッチン無しが痛い、、、ミスチョイス

けれど好立地なので日本人の方もちらほら見かけます


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□今日のBEER□

オーデンセ ピルスナー デンマーク

 

これで130円くらいだったような、、

軽くてさっぱり

 

買ってきたサラダに、

チーズやクラッカーで晩酌


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ビールのおかげで身体の緊張もほぐれ、

くったくたで就寝

北欧旅日記 九日目

 

 

夜が深まる十二時頃、目を醒ます

 

すっと起き、ありったけのものを着てマフラーを

首、頭に巻き付けて呼ばれるようにそっと、外へ

 

星が降る々夜でした

 

 

「星が美しいがあたりまえ」

な暮らしをするのが、一つ将来の夢

 

 

朝、カーテンの隙間が薄ら白く、

時刻は七時前

 

もう少しのんびり、、、と思った瞬間に目に入ったのは

『07:03 日の出』の文字

 

もちろん、飛び起きる

 

外は氷点下一度

 

 

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白をまとう橋

 

この名残惜しいような、夜からのあわいの時

 

その姿は「今」を変化させ

 

そのたった瞬時の「今」を、いくつも、いくつも追いかける

 

消えないでと、祈ってしまう

 


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氷点下一度の秋

 

足元から高音の、小さな小さな声で囁かれているようで

  


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繊細なことは決して弱いことではない

 

その繊細さを受け入れること、保つことの方が

ずっと、たくましいと思う


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オーナーはPIAさんという女性

二人のお子さんのママ


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朝の散歩を終え、自分が自然の一部であることに感謝する

 

お願いをしてた朝八時の一分前、

朝食を求めキッチンの扉を開ける

 

[MORNING]


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PIAさんのキッチン


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朝の日差しとキャンドルの関係は?

誰かに優しくしたい朝


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こうして朝、木の椅子に座って湯気の立つコーヒーを見ながら

ゆらりゆらり

溶けてゆく

 

何か自分の中にある

硬くて重たい、円状のギュッとした何かが、

やっと、少しだけ指の間に馴染んだような

 

そんな感覚を起こす

 


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お腹もパンパンに膨れあがり

体もじんわりと暖かい

 

さあ、快晴のラウコスキーの森を散歩

 


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裏の広大な麦畑の先、小道を進む

 

久しぶりの人の気配なのか、

鳥たちの驚きぶり、私も驚く

 

「ヒトがキターーーーーーー」と鳴いて逃げまくっていた

 

静かな実りの秋を、少し邪魔してしまったかもしれない


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小道の先には湖

 

夏の思い出が染み込むカヌーが二層、岸に寄せてある


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少し休憩

 

この辺りにもたくさんのベリーが足元を彩る

 

たわわに実るこの実、んん美味しく無い、、、

 

鳥も人も、「甘い」の感覚って一緒なのかなと不思議に、、、


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調べてみると、鳥には人間ほどの味覚の鋭さは無い?ようですが

甘味、塩味、酸味、苦味は同じように感じており、

高カロリーなものを好むよう

 

生きることと食べることがダイレクト


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雲が出てきて一気に冷えてくると、

私もお部屋に篭りモード

 

[LUNCH]

 

ひとまずお湯を沸かし、粉末のオニオンスープで体を温める

 

あとは、

あんなに食べたのに不思議とお腹が空いたようなので、、、

 

オーツ麦のサンドウィッチとピーラッカ

 

窓越しの秋に魅了されて、

何かをすることが勿体無くも思ってしまうほど


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やっとゆっくり梨木さんの本を読める

 

(この旅の荷物が重い訳:

ハードカバーの本を2冊、文庫本2冊、詩集1冊、旅歩き1冊、英単語1冊

身をもって学ぶ、あまりにも重いしアウトプットする暇は、一人旅にも無い)


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このひらひらの赤ちゃんのようなパン?はピーラッカといい

フィンランドではどこのスーパーマーケットでもパン屋さんでも

見かける定番のもの

 

ライ麦の生地で柔らかなお米を包んだもので

お米本来の優しい甘みやまろやかさ

温めるとトロッと、さくっとしてとても美味しい

 

カフェとかではピーラッカの上にいろいろ乗せ

オープンサンドのようにしたフードを

幾度も見かける、おいしいだろうな

 

 

 

英語が話せないけれど、

PIAさんに気持ちを伝えたくって、手紙を書いたり、

(次は絶対に日本から幾つかレターセットをもっていこう)

 

寒くて仕方ないのに

何だかあたたかな部屋で頭がぽーとしてくるので外で読書をしたり

 

 

日が傾き、

穏やかで不思議な一日が終わろうとしている


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明日の朝にはここを立つ、寂しいな

じっくり暮らしてみたい

 

 

PIAさんが明日の朝、車で用があるからと

街の一番大きなバス停まで送ってくれるということ、

本当に優しい。

 

ちょっとホッとしたり、

でも明日の空港までの不安もあったり、、

 

そうしていつの間にか眠ってしまう

 

北欧旅日記 八日目

 

朝、荷造りを済ます

今日でこのホステルを出る

 

[MORNING]

 

昨日買ったEkbergのパンがあるので

今日はヨーグルトとそれを、

時間が経つと味が落ち着きしっとりと美味しく二度幸せ

 

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毎日変わらないヨーグルト

クランベリー、パンプキン・サンフラワーシードの

トッピングがこの旅の、私のお気に入り

 

今日は晴天!

お世話になった部屋に挨拶をし、街へ出る

 

 

まずは重たいキャリーを入れるべく地下一階の中央駅のロッカーへ

日本人の方もちらほら

 

3ユーロくらいからあったような、

私は大きな6ユーロの大きなタイプ

両替機もあります

 

お金を入れて鍵を取ると閉まります、簡単

 

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迷うことなく、安心

 

今日はフィンランド郊外の小さな田舎街へ行くことになっているので

(詳細はまた後で)中央駅横のバス停だけ確認し、

 

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今日は日曜日、毎日営業するヒエタラフティの蚤の市へ

せっかく欧州に来たのだからこれは外せない

 

 

ARABIAの『AURORA  BOREALIS』の

プレート皿と、カップソーサーの三組セット

1980年代のものらしい

薄い作りですが何よりもオーロラのデザイン、

柔らかなグレーがかる黒い色に一目惚れ

オーロラを食器にするその感性にも心捕まれ購入

現地の新聞でガサッと包んでくれる、いいね

 

その後、帰国後はすっかり私の食卓のお供に

 

生姜と胡椒とカルダモンの全粒粉ケーキを焼いたり、、、


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デンマークのスーパーで購入したスモーブローの黒パン?を使い

適当スモーブローの朝食

 

ガシガシ使えて見るたびにうん、可愛い、、と思える

とても良い出会いでした

 


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随分と脱線、、、

 

そう、いい重みを抱えながら

エスプラネーディ公園沿いをまっすぐ歩いて

海のそばのオールドマーケットへ向かうことに

 

晴れると驚く

この北欧の彩度の低い明るい日差しは何なのだろう


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外路地の木々 黄色や黄緑の木の葉の隙間から

注ぐ光、柔らかな影が小さく揺れる

 

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黄緑の足元に落ちる葉が

あちらこちらに落ちる影が、

テキスタイルのように街を彩る

 

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どこをどう切り取ろうにも美しく、

思わずご機嫌になってしまう、そんなヘルシーな街だ

 

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(公園通り沿いに絶品ベーカリー gateauもあります) 


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観光の中心地なので有名店もこの辺りに点在しているよう

 

 

 

公園を抜けると海が望める

正面にはロシア教会、左手建物の奥にはヘルシンキ大聖堂、

 

四方へ向く足を前へ正して

まずはお腹を満たさないと!

 

今日のお昼はサーモンスープを求めて、、、

フィンランドに来たら、定番過ぎるかな?と思いつつもこの寒さ、

無性にあのオフホワイトの、まろやかさが恋しくなる

 

オールドマーケットには老舗のスープ屋さん

があるようでしたが日曜日はお休み?で、

営業しているお洒落なカフェ『STORY』で

大きなサーモンスープを注文 

 

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(これで12ユーロくらい)

 

ほくほくでとろっとしたおいもと大きなサーモン

まろやかなのにディルが効いていてさらり、

あたたかくて、冷える身体に沁み渡る

 

こんな優しいスープを飲んでいたら

本当に優しい気持ちなれて、、良いな

 

 

雪降る冬、外は寒く

家の中でこんなサーモンスープを食べて身体と心を温め、

ぬくぬくと本でも読みながら幸せだなぁ、、、と

しみじみ思うような、その瞬間までも思い描いてしまう

 

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両面大きなガラス窓の、綺麗なカフェ

後から調べるとミシュランを取っているレストランが

プロデュースしているようで、

カンピにも店舗があったりと結構有名なお店のよう

 
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結構サラダを注文されている方も多く、

見た目も華やかでそちらもで美味しそうでした

 

ほくほくの気持ちを抱え、

残りのヘルシンキの街を楽しむことに

 

オールドマーケットからすぐ近く、

この地の透き通るような地では異彩を放つロシア教会

ウスペンスキー寺院へ

 

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ああ、可愛い装飾

 

何処と無くブダペストのマーチャーシュー教会を思わせる

(当時一緒に東欧を旅した友人はこの教会の名前を覚えられず、

幾度と無くチャーチャーシュー教会、マーチューシュー教会と、

わけのわからない惜しい名前を連呼、その度に訂正することになった私は

おかげで脳内にその名称がしっかりと刻まれている笑 懐かしい)

 

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カメラを構える私の方をそっと叩き

指を指して教えてくれる方がいる この射す光を

あああ、美しくて、ぐっと嬉しくなって、、咄嗟にThankyouと

 

何処の国のどなたかもわからないけれども、

たった今のこの光が美しいよと教えてくれたあなたのその気持ちが

嬉しくて、暗い教会でISOを下げずに必死に撮った

 

ぶれてしまったけれど、その時の高揚感が切り取れたかと


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そのあとは平地に小高く街を見下ろす大聖堂へ

 

ヘルシンキ大聖堂の白と空のコントラストが綺麗

 

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中へも

 

私が訪れたどの教会や聖堂寺院にも

こんなにシンプルな内装は、無い

 

でも不思議と、その白が持つ色や、丸みのある天井、

差し込む光に内包される自分がいる

 

飾ってしまうと見えなくなってしまうもの、

シンプルだからこそ見えるもの見えてくるもの、

それを慈しむ目と心

 

そういうものがこの国にはある

その精神性に惹かれる

  

ヘルシンキを選んで良かった

この国の持つ精神性が時々垣間見え、

また必ずこの地にこようと

 

 
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(ストックマンの壁面にも陶版)

 

 

ヘルシンキで唯一の心残り、

ムーミンのネクタイをお土産に購入し

思い残すことは何も無く

今日はここからさらに冒険

 

ゾーンDのポルボーの上あたり(シポーと言う地域のさらに先)

ラウコスキーという小さな小さな田舎町へ

 

出発二週間前のある日、

Booking.comを見ていた時にあるB&Bに惹かれて頭から離れない、、

レビューを見ても日本人は愚かほぼフィンランドの方やロシアの方、

それでも野心が勝ち(内にある冒険心は並でなく自分でも制御不能

思い立って予約したが、、、

 

やはり色々心配、

本当に辿り着けるの?

空港へは行けるの?などなど、

まずはB&Bのオーナーさんへ連絡、

 

するとバス停から少しあるから車で拾ってくれると連絡があり、

ああなんて素敵な方なんだろう、良かったと安心、

バスも確認でき安心して道中楽しむ

 

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車窓越し、

街から離れると突然フィンランドの木々が色づき始め目が楽しい

 

 

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一時間半程バスに揺られる頃、

Googleマップにかじりついていたのですが

止まる気配がない、バス停がない、止まらない?

 

多分降りるはずの道は過ぎて行き、、

これは、、、おかしい、、、

 

立ち上がり運転中の運転手さんに確認すると

止まって確認してくださるけれど、

眉毛を斜めにしとにかくここで降りた方がいいということで

 

 

下車(正確に言うと転げ落ちた感じ)

 

 

広い広いフィンランドの森、

白樺の一本道で

私と大きなキャリーが

まさに『ぽつん』という音を放つように存在

 

時刻は十八時、もう目の先には日が傾き夜が追いかけてくる

 

どうしようも無く

フィンランドの電波を開通したところ

オーナーさんからどこにいるの?と連絡が

 

どこと言えば良いのだろう、、

見渡す限りに白樺の一本道

でも地図を見ると左手に湖がある!

(さすがフィンランド、大小合わせて

十八万八千(188000)もの湖が国土を埋めている)

 

 

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(地図上だとほんの一息の距離に思える、まさにこれが体で感じる・体験)
 

一人ならいくら歩いたって良いのだけれど、、

帰っていて待っていてくださいと拙い英語で、返信する

 

この自分の迷惑さに焦り、そして放心

 

ー五分くらいだろうか、、

目の前で一台の車が止まる、中の女性が私に手を振っている

えー!!と、叫んで

 

「良かった〜本当に良かった」と何度も日本語で

連呼してしまった、

本当に迷惑なお客さんで、ごめんなさい

 

しかもドライブ中、英語わからず笑

悔しいやら申し訳ないやら、でもその場の雰囲気で

なんとかお話ししていると一目惚れをした景色が目の前に

 

そう、ここが『Willa Mustjoki』です

 


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可愛いお家、ここで二日間暮らせるなんて

 

これは離れのログハウス

ここでも滞在できるよう

 

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クヌギの木のどんぐりのようなサウナ、

ころりんとした佇まいのサウナの裏手には大きなむぎ畑

 

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私が通してもらったのは西向きのお部屋、



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黄金色に染まる可愛い可愛い私のお部屋、

お世話になります

電気も、(千と千尋の坊のお部屋の、あの電気!)


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なにか嘘のようなとき

 

□今日のBEER□

SANDELS フィンランド

 

戦争の英雄(対比語のようだけれど)サンデルズにちなんだビール、

これも本当にどこのスーパーでも見かけるデイリービールのよう

KARHUやKOFFに比べると数十円高い、

フィンランドトップクラスのビールということ)


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一口のビールを飲んで、

こうしてはいられずいそいそと黄金色の外へ

 

玄関から見る外の景色


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あの時の、あの幸福感を言葉にできるほどの言葉を、

私は持っていない


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香ばしいこの景色


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秋に咲く向日葵


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周辺を足の向かうままに歩く、

 

体がすっかり冷えてしまいシャワーを浴びて夜ご飯に

 

[DINNER]

 

黄色いお皿にヘルシンキで調達した食材を簡単に盛り付け

こっちはブルグアが安くて嬉しい、毎日食べたい

 

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ああなんという1日だったのでしょう、

日本からはるか遠く離れたフィンランドの小さな小さな街に

一人いるこの心地の良い孤独感、疲労感・達成感、そして幸福感

 

 

沢山の感情を一つ一つ噛み締め

暖房に足をぴとりとつける

 

窓越し、

「あー、星、今日は、晴天」と言い聞かせて。

 

 

 

 

 

 

 

北欧旅日記 七日目

 

朝、

今日は土曜日なのでモーニングの開始時間が遅いことを忘れていた

 

[MORNING]

 

まだ静かな景色

 

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フルーツが沢山で本当に嬉しい、

北欧の巷のスーパーで置かれているのは

ベリー類、小ぶりのりんご、バナナ、

洋梨、小ぶりの桃、白ぶどうあたりを見かける

 

けれどこちらの方は洋梨も桃も、

皮を剥かないでそのまま食べる

初めはえー、、と驚いたけれど

日本のフルーツのようなあの弾ける水分は無く

野菜の延長線のような、野を感じる味なので

なんと無くそれも悪くなような感じがして

私も慣れてしまった笑

 

これも好きだけれど、

ぜひ日本へ来たならばフルーツは必食、日本の宝だなと思う

桃や和梨を食べて欲しいな、、、

と、脱線


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今日も沢山、これが欲張りすぎてあとから苦しい苦しい、、、


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今日は寒いので篭りたい、、、

まずはヘルシンキで絶対に行きたいなと決めていた

キアズマ現代美術館へ


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一日中スナップします

 

ごめんなさい、でもベストショットお気に入り


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現代美術館では「共存」人と動物と自然の共存をテーマにした展示が開催

 

アジアの現代アートはあくまで超個人の意見だけれども

色彩が濃いものやセクシュアルなもの、強いものが多い印象を

受けている

 

北欧の現代アートは線が細い、

冷たく静かで、おどろおどろしいような雰囲気も持つ

温度が低い、この地の根っこから

 

これは自分の死体を作品にしたもの


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「死は開放的で、生まれたもの全てに与えられるもの」

優しいのに何か近寄ってはいけないような、それは作品からもう

魂が離れてしまった後なのだと、そんな感じがした

 

 

これも印象的

根から取った花の続きを作った作品(花の部分は人工物)

 

作品に込められた想いまでは理解せずとも、

なんとなく私はこの作品が好き

こんなにも繊細な草花を綺麗な状態でこうして作品にするほど、

作り手の細かいものまで見える心を感じるようで

 


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比較的小さな美術館なのでさくっと見れてしまう

 

気になっていたKiasma cafe

シンプルだけれど清潔で明るいカフェ


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可愛い光景


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赤ちゃんってなぜか縦にものを入れたがる、前歯しかないから?不思議

でもやっぱり小さなお口には入りません


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入らないって気付いたよう

しかもフランスパン?少し硬いかな


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あっ、お母さんに取られてしまう、、、


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お母さんと半分こだね、良かった

 

 

そのあとはすぐそばの話題の図書館 Oodi libraryへ

 

実際入ってみると

天井がマットな素材で曲線というより

もっといびつなもこもこした質感に気づく、

この質感が建物という無機物なものを

なにか有機的な優しい印象へと変える

 

ところどころに天井にある穴から光が差し込み

なんだか自分が蟻になったような気分

 


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大きくて開放的な窓にも細かな雪のような装飾がされているから

隠れるし、外界との隔たりができている

何より内側にいてもその窓を通す光が優しい色に変化しているようで


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図書館では本を読んだり勉強したり新聞を読んだり、

寝たり話したり食べたり、、、

皆思い思い好きな場所で好きなことをやっている、同じ巣の中で、

本当蟻のようだ、、、


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一階三階にはカフェ

サンドウィッチやケーキ、シナモンロールなどのベイク、

ちょっとしたスナックなどが買える

 

ケーキのラインナップからして日本では見かけないなものばかり

ルバーブのクランブルパイ、

ベリーのチーズケーキ

ベリーとチョコレートのケーキ

見ていて楽しい、、、

 

 

ハンチングのお兄さん、かっこいい


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あなたは何にするのかな


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[LUNCH]

 

寒いのと、そろそろ体も相当疲れているようで今日はセーブモード

図書館でゆっくり書き物をしたり本を読んだり

のんびりfikaします(よい言葉だ、毎日したい)

 

 

お茶だけにするつもりがついつい手前の「ruis mustikka pirakka」

ライ麦ブルーベリーパイが気になってしまい


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食べられるお花が散らしてあるパイ、

甘酸っぱくて美味しい

 

下はプレイルーム

ここでも遊具はフクロウ・トナカイ


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冬は寒い北欧、きっと公園は危ない時もあるでしょう

こういう施設がある街は大人も子どもも嬉しいだろうなあ、、

何よりこういうものを街の中心地を使い大々的に作れていること

 

そういうものがあれば良いって、理想はいくらでも言えるけれど

実際に建てて庶民の居場所になっている

 

 

ゆったり過ごし体も温まって、少し街をお散歩することに

 

ふらりと寄った小さなセレクトショップ「KOTI STORE」で

触り心地のよいマフラーを見つける

(ブランケットとか、クッションカバーとか、香りものとか、、、、

そういうものに弱い)

 

聞くとエディンバラのウールのマフラーらしい、、、

確かに品が良くて、でも北欧でスコットランド

迷ったけれどお店の店員さんが

本当に素敵な方で(50~60代の方かな、、)

深緑のマフラーを購入

私物なのに、可愛らしいマリメッコのペーパーでラッピングして、

紙袋には小さなスナフキン、ブルーベリーのチョコレートまでくださる

 

その拙いながらにする会話があたたかくて

このお店で買ったスコットランドのマフラー、

きっとこういうものが宝物になっていくんだと思う


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日本では見かけたことはないけれど、

『The tartan blanket co.』という

スコットランドのウールもののブランド

 三人の小さなお子さんをもつ女性がやっている

立ち上げた小さな会社のようで、ますます素敵!

後からインスタグラムを見ると、公式アカウントも可愛い

 

最近日本もひんやりとした秋の風が吹いてきて、

マフラーを巻くのももうそろそろかと、

早く首に巻いてお出かけしたい

 

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少し脱線

 

さらに街を巡る

 

トラムで移動中に気になったベーカリー

道を戻って入ってみると大きなシナモンロールに目が釘付け

買わずにいられずにシナモンロールとピスタチオロールを購入

『Ekberg』なんと、1852年

フィンランド独立前から続く由緒正しき老舗ベーカリー

 

平手打ちされた片耳というよりもバラの花のような笑

 

一口目から感じるリッチな風味

シナモンロールからもカルダモンの香りもする、

癖になる程よい甘さ


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こうして私は今日も食べ歩きをしてしまう、

北欧のパンの求心力、、、恐ろしい


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今日は今までで一番冷え込んだ一日だということもあって、

朝から疲れが出ていたのでスーパーマーケットで

ビールだけ調達して早めに帰路へ

 

[DINNER] 

 

実は救世主に持ってきた赤いきつねがあってこんな日こそと思って

お湯を沸かし始めると、、、

 

こだわりがあってちょっと気難しそうな、

でも雰囲気のある素敵なカントリーおじさん(褒めている)が

突然、盛り合わせた素敵な一皿をご馳走してくださる

 

ナッツやドライフルールのたくさん入ったリッチなパンの上に

自家製のピーナッツをクリームで煮たものをカナッペして、

ブルーチーズとハーブの効いたチーズ、

LUのグラハムクッキーまで

 

パンからもチーズからもそのセンスに惹かれてしまって、

ああ英語が話せたら!

これはどこで買ったのって、

あなたはどちらの国か来られたのって

いつも作っているのって、お料理やさんでもやられているのって、、

あれもこれも聞きたかった

(しかもこの旅唯一の瓶ビール、

苦戦しているとスプーンで空けてくださった)

 

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お礼に日本から持って行った

5000円札の柄のチョコレート(多分50円くらい笑)をプレゼントした、

お礼になるかな、でも嬉しかった気持ちが伝われば良いと思って

 

赤いきつねはそっとしまいなおして

今日はいただいたプレートを堪能

あと、昨日のBBQの残りのソーセージと大ぶりにカットしたリーフを

トマトソースで炒めたものも(写真撮りそこなう)

 

□今日のBEER□

SAISON BEER フィンランド

 

スオメンリンナ蒸留所の作るセゾンビール

そもそもセゾンビールとは昔から各農家で農閑期の時期だけ、

夏の農作業中に飲むために作ったという季節限定の伝統的なビールのよう

 

セゾンがフランス語では季節を意味し、季節ビールと称されている

 

フィンランド製だからと何気なく手に取ったビールが

地方の蒸留所の作るこだわりビールだったなんて、と

サイトもお洒落

https://suomenlinnanpanimo.fi/en/

 

 

お腹も心も満たされて、、、

明日はお天気のようなので早く寝ることに

 

北欧旅日記 五日目

朝、

ホステルの朝食に心踊る

 

[MORNING]

 

ハードな黒パン、たまらなく好み

 

パンにつけるもののバリエーションが多く楽しい

バター・アプリコットジャム・ベリージャム・リコッタチーズ・フムス

クリームボンジュールというクリームチーズのペースト(ペッパー・子ネギ?)

 

 

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これがクリームボンジュール

フィンランドの乳製品メーカーの商品のよう

 

私が購入したのはホステルではまったチャイブ(西洋ねぎのよう)と、

ハーブガーデン(ディルのいい香り)

 

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この他にも15種類くらいあり、エビやローストパプリか、アンズ茸まで

どれも気になる、、、
クリームボンジュールはフィンランドでは定番のようだけれど

デンマークでは見かけず

と、小話です
 

 

さあお腹も満たされたので街へ

 

トラムの駅までも外路地の木々に足を止める

もちろん気候が違うのだからと思うのだが、日本とは全く異なる

(例えば長野や北海道、日本の高山地帯はこうなのだろうか、、

私の住む街とは異世界

 

葉が白く線の細い木、なんという名前なのだろう、、、

調べても分からず、気になる


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これは『アキグミ』の木(多分?)葉がオリーブのように薄かったので


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天気が良いので光の差すアアルトのアトリエに行く予定

それまで少し時間があるのでシベリウス公園に向かう

 

posti(郵便局)を発見

日本でいう ゆうパック、可愛い

これは狙っていたので購入


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ポストカードが店内ほとんどの面積を占める郵便局

その絵の多くに北欧の森に住む鹿や狐、トナカイ、

白樺や針葉樹の木、妖精など、

これがフィンランドらしさなのだと、素敵

 

私の購入したポストカード

このあたたかな表情、静寂を思う冬の青の色味が美しくて

 

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ポストカードから伝わってくる

見守っていてくれるようなまなざしの温かみ、

そういう国を取り巻く空気感になんとなく包まれるような、、、

ポストカード一つでそんな風に感じてしまう

 

まだ着いて間もないこの国だけれど、

外路地の木々や草の儚さや透明に近い日差し、

その空気にすでに魅了されている

 

快晴、シベリウス公園

有名なモニュメント

そばによるとその繊細な作りが氷のよう


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下からの感じがすごくて、ついでに自分までちゃっかりと入り込んで笑


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街中の公園で生活する人の姿を見かけるのも良かった


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遊具がトナカイって、こっちではまず見かけないような

環境って面白い

好い顔している


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だいぶ迷ったアアルトアトリエまでは割愛、

一ついうと自邸もアトリエも美術館のようなものを

想像していると通り過ぎてしまうほど静かな建物

 

閑静ながらも立派な住宅の連なる街、高級住宅街かなと

個人宅見ているだけで本当に映画のよう

 

ふらりと寄ったアアルト自邸のそばの図書館が

小さいけれど落ち着く心地よい空間で、

自分の生活にこんな図書館があったならば、、、と想像

夢見心地だ、、、、、

本の虫が、肥大化してしまう

(仕事行けなくなりそうだ、、いやそこで働けばいい!?)

 

 

とまあ、到着して入れてもらうと

ガイドのハンナさんが

「今日は良いお天気で、良かったですね」と、

日本語で声をかけてくださる

 

あ、この方素敵な方だなって一瞬にして心開く感じがした

  

それからはハンナさんがしばらく英語で説明してくださる

小柄な方、

透けるような肌、

薄ベージュの細い髪を後ろで小さく一つにまとめている

横顔は鼻ずば抜けて高く鹿のよう

深い緑のトップス、

赤いコーヂュロイのスカート、

マスタード色のタイツ、

どれもなんだかしっくりくるのだ、

その話し方も立ち姿も素敵だなーとそればかり

(英語だったのもあって詳細聞き取れず、、、

目はハンナさんにばかり気が向いてしまう笑)

 

そして力説虚しく、、、

やっとの英語力で聞き取れた説明で、

 

これが明るい談話室、休憩室、リラックスルーム

 

曲線を描く窓からは四季の庭が見える、

見えるというかもう窓による外との隔たりを感じず

庭の続きの空間にいるような、

この表現が最適か否か、「縁側」のような

中にいて外にいる、開放的な空間

 


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オフィスは東と西に窓を設け入る光全てを逃さない

明るい職場、クリーンな空気が流れている


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会議室、

休憩室とは対照の暗く、落ち着きのある空間

 

この明暗を、自然光を操りながら用いることで

ずっと居たい心地にさせる仕掛けが沢山


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食堂、

奥の席はご自身お気に入りの席

三角の作りの食堂では皆の顔が見渡せる

 

天井のライトは長方形の大きなリネンのような布で覆われ

ぬくっとした、なんだか眠くなってしまうような食堂


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小さな、可愛らしいキッチンにも光が


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 大満足、後ろ髪引かれつつ後へ

 

本当はアアルト自邸のツアーへも行こうかと思ったけれど

時間が合わず、お腹も空いてしまったので

気になるカフェまでトラムで移動

 

(次は天気の良い日にアアルト自邸ツアー後、

近場の海に面したカフェに行ったりあのあたり郊外の

静かな土地を、もう少しゆっくり見れたら良い)

 

 

[LUNCH]

 

学生街なのか若い方や奇抜なファッションの方が多く、目も楽しい

ふと頭をよぎるのはランローラランのローラっぽい感じ、

皆小洒落ていて退廃的な、気だるい雰囲気を漂わせる

(ローラはせわしないけれど、、、笑)

 

到着


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大きな窓からは一つの光も逃すまいと、白い店内に差し込む

天井の高い心地の良いカフェ


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私は海老のオープンサンドを、

厚切りのレモンをキュッと絞っていただきます

 

こっくりマヨネーズに和えた海老がレモンと合う!

歩いたから沁みる、美味しい、、、


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前の方のドーナツのTシャツの方、あまりにもお似合い

 

日本は小洒落たカフェってほぼ女性客、居てもカップル、若い男性

という感じ?でおじさん層はあまり見かけることって無い

それがこちらではお洒落なカフェでも関係なく

学生も、若い人も子連れもおじさんも、皆利用しているのが印象的


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きっと日本のおじさま方はいうでしょう、

「お洒落なカフェなんて居心地悪い」と

 

そう思うと多分「お洒落な空間」という感覚でなく

そこが「心地の良い空間」だから利用していて、

感性の澄み具合、

美しい・心地よいが当たり前の感覚の進み具合

 

日本よりも全然早い、と思う

 

心地悪い、不潔、そういうものがなんか嫌だな、、と、

そう思う感覚が日本ももっと大衆的になってほしい

 

 

カフェの店員さん、丁寧に三つ編みされた髭

どうしても可愛くて隠し撮り、ごめんなさい


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素敵なカフェで心身ともにいっぱいに、

さ、ヘルシンキ大聖堂付近でお買い物

 

カウニステへ行くと小さな店内に日本人の方ばかり、

「あ、レジ、どうぞ」と、このなんとなく控えめなやりとりに

ほっとするというか私は日本人同士のこの感じ、

グレーな感じ?が嫌いではない

 

カウニステのように柄物を扱うショップで

私を惹きつけたのはリネンスプレー

もともと「地表と変わらないね」と言われるくらいに

地味な色味を好む人間なため

旅行気分で一時は「可愛い!」となったりしても

やはりふと我に返ってしまった模様

  

一つはmetsä

フィンランド語で「森」

もう一つはlämpö

フィンランド語で「温もり」

合わせて3つ購入

瓶なので重みがあるのも個人的には嬉しいところ

 

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 お買い物を済ましてお目当のデザインミュージアム

企画展のポスターも可愛くて、期待


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受付 ハサミが刺っている壁面

 

今回は日程に組めなかったけれど

ハサミ産業で有名なアートとクラフトの街

フィスカースも、いつか必ず訪れたい地

(9月中旬までアートフェスのようなものが開催されていたみたいだから

やはり再訪は初夏から夏にかけてかな)


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企画展は『secret universe

これがものすごく良かった、素敵だった

 

Aamu SongとJohan Olinというお二方の

デザイナーさんの立ち上げた会社で、

彼らは世界中の伝統工芸品やその技術を探し出し、

現代風にアレンジし社会に広めている

 

伝統的な技術が絶滅の危機のあることや

現代の消費文化の持続不可能性を訴え、

この展示を通し守り継がれてきた技術、

ずっと使い続けられる良いものを提案している

 

可愛い展示会場、イッツアスモールワールドのよう


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このマトリョーシカ、ください、、、、


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日本の物ではこけしや織物が紹介されていた

 

私、こけしの顔が少々怖く(薄い目や白い顔が、ちょっと)

けれどものは捉えようで

現代分にアレンジしたものは本当可愛かった

 

良いものを見せてもらい高揚、

常設ではフィンランドのアーティストやブランドの紹介

 

ルートブリュックも大きくとりげられていました、勿論か、、

繊細で優しい鳥の陶版

 

北国の地に眠りしアーティストたちの可能性を思うと

まだまだ世の中には知りたいことや学ぶことが山ほどあると、

ぼーっとしてはいられない


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平日の夕方にアトリエでワークショップ?をしているよう


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可愛い作品ができたね、と

その素敵な光景に写真を撮らせてもらった


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フィンランド、治安の良いエージーな街で、

女一人旅には本当に良いと思います

 

 

[DINNER]

 

たっぷり歩いてへろへろ、今日は退散

 

ホステルに帰りシャワーを浴びてから夜ご飯の支度

持参した味噌があったので(もっと持って来れば良かったと後悔)

残っていた鶏ひき肉と玉ねぎとセロリを細かく刻んだものと一緒に

味噌煮込み

 

ビールに、良く合う

そろそろこういうものが食べたい

 

日頃はめんつゆに薬味たっぷりの蕎麦に幸福感を感じるような味覚、

こう毎日朝から物珍しく脂肪分の多いものを摂取すると

胃の方が堪えてくる、、、

 

そろそろお醤油で薬味いっぱい乗せたお刺身が食べたい、、、笑

次の旅からはかつおだし、めんつゆ、青じそドレッシングあたり

持参かな、、、


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□今日のBEER□

KOFF フィンランド

 

フィンランドの一番定番ビール?

軽くてタイビールっぽい、私は好きなタイプだ

夏場はKOFFの「パブトラム」という車内でビールを飲める

夢のようなトラムが街を走るらしい

乗りたかったけれど見かけず、、、これも絶対リベンジ!

 

 

のんびり書き物をしたり、、眠くなってくる、、、

明日はまたハードなので就寝