北欧旅日記 七日目
朝、
今日は土曜日なのでモーニングの開始時間が遅いことを忘れていた
[MORNING]
まだ静かな景色
フルーツが沢山で本当に嬉しい、
北欧の巷のスーパーで置かれているのは
ベリー類、小ぶりのりんご、バナナ、
洋梨、小ぶりの桃、白ぶどうあたりを見かける
けれどこちらの方は洋梨も桃も、
皮を剥かないでそのまま食べる
初めはえー、、と驚いたけれど
日本のフルーツのようなあの弾ける水分は無く
野菜の延長線のような、野を感じる味なので
なんと無くそれも悪くなような感じがして
私も慣れてしまった笑
これも好きだけれど、
ぜひ日本へ来たならばフルーツは必食、日本の宝だなと思う
桃や和梨を食べて欲しいな、、、
と、脱線
今日も沢山、これが欲張りすぎてあとから苦しい苦しい、、、
今日は寒いので篭りたい、、、
まずはヘルシンキで絶対に行きたいなと決めていた
キアズマ現代美術館へ
一日中スナップします
ごめんなさい、でもベストショットお気に入り
現代美術館では「共存」人と動物と自然の共存をテーマにした展示が開催
アジアの現代アートはあくまで超個人の意見だけれども
色彩が濃いものやセクシュアルなもの、強いものが多い印象を
受けている
北欧の現代アートは線が細い、
冷たく静かで、おどろおどろしいような雰囲気も持つ
温度が低い、この地の根っこから
これは自分の死体を作品にしたもの
「死は開放的で、生まれたもの全てに与えられるもの」
優しいのに何か近寄ってはいけないような、それは作品からもう
魂が離れてしまった後なのだと、そんな感じがした
これも印象的
根から取った花の続きを作った作品(花の部分は人工物)
作品に込められた想いまでは理解せずとも、
なんとなく私はこの作品が好き
こんなにも繊細な草花を綺麗な状態でこうして作品にするほど、
作り手の細かいものまで見える心を感じるようで
比較的小さな美術館なのでさくっと見れてしまう
気になっていたKiasma cafe
シンプルだけれど清潔で明るいカフェ
可愛い光景
赤ちゃんってなぜか縦にものを入れたがる、前歯しかないから?不思議
でもやっぱり小さなお口には入りません
入らないって気付いたよう
しかもフランスパン?少し硬いかな
あっ、お母さんに取られてしまう、、、
お母さんと半分こだね、良かった
そのあとはすぐそばの話題の図書館 Oodi libraryへ
実際入ってみると
天井がマットな素材で曲線というより
もっといびつなもこもこした質感に気づく、
この質感が建物という無機物なものを
なにか有機的な優しい印象へと変える
ところどころに天井にある穴から光が差し込み
なんだか自分が蟻になったような気分
大きくて開放的な窓にも細かな雪のような装飾がされているから
隠れるし、外界との隔たりができている
何より内側にいてもその窓を通す光が優しい色に変化しているようで
図書館では本を読んだり勉強したり新聞を読んだり、
寝たり話したり食べたり、、、
皆思い思い好きな場所で好きなことをやっている、同じ巣の中で、
本当蟻のようだ、、、
一階三階にはカフェ
サンドウィッチやケーキ、シナモンロールなどのベイク、
ちょっとしたスナックなどが買える
ケーキのラインナップからして日本では見かけないなものばかり
ルバーブのクランブルパイ、
ベリーのチーズケーキ
ベリーとチョコレートのケーキ
見ていて楽しい、、、
ハンチングのお兄さん、かっこいい
あなたは何にするのかな
[LUNCH]
寒いのと、そろそろ体も相当疲れているようで今日はセーブモード
図書館でゆっくり書き物をしたり本を読んだり
のんびりfikaします(よい言葉だ、毎日したい)
お茶だけにするつもりがついつい手前の「ruis mustikka pirakka」
ライ麦ブルーベリーパイが気になってしまい
食べられるお花が散らしてあるパイ、
甘酸っぱくて美味しい
下はプレイルーム
ここでも遊具はフクロウ・トナカイ
冬は寒い北欧、きっと公園は危ない時もあるでしょう
こういう施設がある街は大人も子どもも嬉しいだろうなあ、、
何よりこういうものを街の中心地を使い大々的に作れていること
そういうものがあれば良いって、理想はいくらでも言えるけれど
実際に建てて庶民の居場所になっている
ゆったり過ごし体も温まって、少し街をお散歩することに
ふらりと寄った小さなセレクトショップ「KOTI STORE」で
触り心地のよいマフラーを見つける
(ブランケットとか、クッションカバーとか、香りものとか、、、、
そういうものに弱い)
聞くとエディンバラのウールのマフラーらしい、、、
確かに品が良くて、でも北欧でスコットランド?
迷ったけれどお店の店員さんが
本当に素敵な方で(50~60代の方かな、、)
深緑のマフラーを購入
私物なのに、可愛らしいマリメッコのペーパーでラッピングして、
紙袋には小さなスナフキン、ブルーベリーのチョコレートまでくださる
その拙いながらにする会話があたたかくて
このお店で買ったスコットランドのマフラー、
きっとこういうものが宝物になっていくんだと思う
日本では見かけたことはないけれど、
『The tartan blanket co.』という
スコットランドのウールもののブランド
三人の小さなお子さんをもつ女性がやっている
立ち上げた小さな会社のようで、ますます素敵!
後からインスタグラムを見ると、公式アカウントも可愛い
最近日本もひんやりとした秋の風が吹いてきて、
マフラーを巻くのももうそろそろかと、
早く首に巻いてお出かけしたい
少し脱線
さらに街を巡る
トラムで移動中に気になったベーカリー
道を戻って入ってみると大きなシナモンロールに目が釘付け
買わずにいられずにシナモンロールとピスタチオロールを購入
『Ekberg』なんと、1852年
フィンランド独立前から続く由緒正しき老舗ベーカリー
平手打ちされた片耳というよりもバラの花のような笑
一口目から感じるリッチな風味
シナモンロールからもカルダモンの香りもする、
癖になる程よい甘さ
こうして私は今日も食べ歩きをしてしまう、
北欧のパンの求心力、、、恐ろしい
今日は今までで一番冷え込んだ一日だということもあって、
朝から疲れが出ていたのでスーパーマーケットで
ビールだけ調達して早めに帰路へ
[DINNER]
実は救世主に持ってきた赤いきつねがあってこんな日こそと思って
お湯を沸かし始めると、、、
こだわりがあってちょっと気難しそうな、
でも雰囲気のある素敵なカントリーおじさん(褒めている)が
突然、盛り合わせた素敵な一皿をご馳走してくださる
ナッツやドライフルールのたくさん入ったリッチなパンの上に
自家製のピーナッツをクリームで煮たものをカナッペして、
ブルーチーズとハーブの効いたチーズ、
LUのグラハムクッキーまで
パンからもチーズからもそのセンスに惹かれてしまって、
ああ英語が話せたら!
これはどこで買ったのって、
あなたはどちらの国か来られたのって
いつも作っているのって、お料理やさんでもやられているのって、、
あれもこれも聞きたかった
(しかもこの旅唯一の瓶ビール、
苦戦しているとスプーンで空けてくださった)
お礼に日本から持って行った
5000円札の柄のチョコレート(多分50円くらい笑)をプレゼントした、
お礼になるかな、でも嬉しかった気持ちが伝われば良いと思って
赤いきつねはそっとしまいなおして
今日はいただいたプレートを堪能
あと、昨日のBBQの残りのソーセージと大ぶりにカットしたリーフを
トマトソースで炒めたものも(写真撮りそこなう)
□今日のBEER□
SAISON BEER フィンランド
スオメンリンナ蒸留所の作るセゾンビール
そもそもセゾンビールとは昔から各農家で農閑期の時期だけ、
夏の農作業中に飲むために作ったという季節限定の伝統的なビールのよう
セゾンがフランス語では季節を意味し、季節ビールと称されている
フィンランド製だからと何気なく手に取ったビールが
地方の蒸留所の作るこだわりビールだったなんて、と
サイトもお洒落
https://suomenlinnanpanimo.fi/en/
お腹も心も満たされて、、、
明日はお天気のようなので早く寝ることに