北欧旅日記 六日目
朝、
支度をしていたらお腹が空いて目が覚める
[MORNING]
朝から沢山食べる
こちらでは豆乳を見かけないけれど
代わりにオーツミルクが定番のよう
ヨーグルトと一緒にトッピングピンク色の食べ物は
オーツデザートのYosa
ヨーグルトとゼリーの真ん中(無脂肪ヨーグルトっぽいかな)
さっぱりしていてとても美味しい
フィンランド大手菓子メーカーFazerの商品
オーツ麦は寒さに強く、栄養価も高いみたい
黒パンが主流なのもこれで納得
https://www.fazer.fi/sv-FI/produkter-och-kundservice/tuotemerkit/fazer-yosa/produkter/
たっぷり食べて、今日はお昼にスナックを持参
クラッカーと、BRIEチーズと、朝ごはんの残りの林檎も
さ、準備も万端
今日はヌークシオ国立公園へ
気になったツアーは埋まってしまい
のんびり自分のペースで行けたら良いなと思い個人で
道中これでいいのかなと不安なことが多かったので
これも今後行く方の不安解消になるならばと思って
ヌークシオ入り口の街 エスポーまでは電車で向かい
(ゾーンCになるのでゾーンABCの24時間券を購入)
電車のホームの反対側に併設するようにあるバス停から乗ります
245Aのバス ここからヌークシオの駐車場の最寄りのバス停まで向かい
そこからは徒歩
時刻表を見るとまだ時間があり、
すぐそばにあるK-marketでソーセージとライターを調達、、、ふふ
(バスの間隔はだいたい1時間に2本ほどです)
無事バスに乗り込むもなんとなく不安、
電子版を見逃すまいと集中
だいたい25分ほどでバス停「Haukkalammentie」へ
降りたのは私ともう一組、まだ不安、、、
バス停真向かいに道が続いています、ここ?
でも一緒に降りた一組のカップルも進んでいくので
後ろから、、、
歩いていくと、合っているよう
んー、良い標識
まだ森の入り口にもついてないというのに
駐車場までの道中の豊かな景色
サマーハウスかな、絵に描いたよう、
一瞬で良いからお邪魔したい、、
お家の中もきっととびきり可愛い
時々車が走る以外は静かで、
白樺の葉が細かく揺らめき響く音を聞きながら
歩みを進める
前のお二人を追いかけて到着
多分30分くらい歩いたような、
平日なのもあってか歩く人は他には見かけず時々横目に車が通っていくくらい
森の案内版 色使いが淡くて、可愛らしい
森の入り口
ここでトイレ(本当に少ないので!)や、
季節限定で軽く軽食のあるカフェ
(コーヒーやシナモンロールを持つ人を発見)
私が見た時はやってなかったけれどウッドサウナも
右下、前を歩くお二人も少し休憩
この景色 秋めく木々と湖
まさにフィンランドの景色、穏やかで、ずっといたい、、、
早速ハイキングコースを進むも、
やはりお腹が空いてしまい、、、
[LUNCH]
森にはBBQスポットが点在していてライターさえあれば
いつでも BBQ可能と知り、
今日のお昼は森でひとりBBQを目論んでいた
坂を上がると開けたところのBBQスポットを発見
大したレジャー経験もないので
一人火を起こそうと思うのだけれど苦戦、、、
そうこうするうちローカルのカップルの方がやってきて
白樺の皮を剥き、それを着火剤にし火を起こし始める
すごい、、白樺にはものすごい油分があるのかなと感動しつつ
一緒になって私も火をつけ、とうとう綺麗な火に
あとから調べると自然の着火剤として
マツの葉・マツぼっくり・スギの葉、枝・ヒノキの葉、枝
などがあるようで、、、知らなかった!
こうして森への知識を少しずつ深めていけたら良いな
手際の良いローカルの方の仕草もかっこいい、メモメモ
マイBBQ棒ならぬ串焼きの棒(伸縮し持ち歩きできる!)を
バックから取り出し太めのソーセージを刺す
それを焼く(一人は焼く係、一人は焼けたらの準備)
ソーセージを包む紙ナフキンを準備、
熱々のソーセージを串から外し包む
チューブのマスタードをたっぷり載せたら
完成、熱いうちに食す
飲み物はあたたかなコーヒーをジャーに入れて
または、ビール
私も参加
私はその辺の細枝を拾いソーセージを焼こうとすると
ローカルの方がこれあるよ?という風に教えてくださる、
見るとBBQ小屋の柱に下がる一本の串焼きBBQ棒が !!
ということで公共のBBQ棒!をお借りし
早速、調達したソーセージを焼き始める
白樺の炭で焼くソーセージ、、、
絶品、熱々で美味しい
BBQする人もしない人も、こうして火のそばにやってくる
会話をするでもなく広い森でひとつの火を囲みながら
思い思いそれぞれの時間を楽しむ、
この心地よい距離感をなんといったら良いんだろう
がさごそと持参したスナックを取り出し火であぶる
BRIEチーズが熱々にとろけて美味しい
私たちが起こした火はまたこうして誰かの火になって
緑に囲まれる森の中で見る炎の美しさにいつの間にか
心いっぱいに満たされている
さあお腹いっぱい、歩く準備も万端
「bye-bye」と、同じ火を囲んだ方々に声をかけ森へ
わたしは青コース
時々通る人の足音を聞くこともあるけれど
ほとんど森と自分ひとりだけの空間
森の音、鳥の鳴き声、よく耳をすますと
いろいろな音に自分が包まれていることに気づく
静寂なんてものは、無いのかもしれない
聴こえていないだけで
足元に転がる様々な生き物たち
驚くほど、きのこが沢山
時々見かける白樺の枝に付くくすみ色の珊瑚のようなものが
綺麗で、すごく繊細
気になり後から調べてみると
白樺の樹皮はコルク層という組織でできているため
成長とともに内側の新しく大きな細胞が
外側の古い樹皮を引裂き剥け落ちるよう、
だから木肌がすべすべなのだと、納得
サルスベリなんかもこの類
反対に木肌によく見られるあのゴツゴツと
ひび割れたような幹(ヒノキやマツ・カキなど)は
新しい樹皮と古い樹皮が断絶しないため
剥け落ちずに割れて付随したまま成長し続けるよう
白樺の、成長が早く短命な(80年くらい)のも
古い樹皮に守られることなく新しい樹皮のままだからという
理由もあるのかなと、、
樹の寿命、役割もその樹、それぞれ
水苔が柔らかくて、
一歩一歩丁寧に足を包んでくれる
だいぶ歩いて、湖畔の朽木に腰掛ける
湖面から、木の葉の隙間から、
絶えずきらきらきらきら、光が注ぐ
秋が来て、もうすぐ迎える厳しい冬を前に
もう一つ美しく聳え立つ白樺の木々
たっぷり4時間近く森で過ごし、
体もすっかり冷えてしまったので
最後の力を振り絞ってバス停まで歩く
なんと後ろには行きに前を追いかけ歩いた一組のカップル
お互い随分と森を満喫しましたね
写真をとっていたりすると抜かされてしまう、
歩みの幅が違うもの、脚長くて、、、!
もうすぐバス停というところであ、、、バスが、、、
過ぎてしまう、、、、
少し前を行くカップルの女性(60代くらいかな)が
後ろを振り向き少し首をかしげる
バス停でご挨拶
良い時間を過ごせた?というように聞いてくれたと思う、、
私突然の英語に戸惑い 笑
笑顔でイエスと答え
不意に「That's bus...?」と聞くと
「YES...」と、三人でちょっぴり嘆く笑
あと30分と教えてもらいお礼を言う
そばの切り株に腰掛けて、
沢山の発見を忘れるまいと書き物をして過ごす
でも色々思いをめぐらしたりも、
あーあの時ファイン・グレイト、エンドユー?
くらい返せたらよかった、中学一年生以下だ、、、と思い返して
なんだ悔しくなったり
そういえばカップルかと思っていたお二人は
親子のよう、
高身長で静かそうな息子さんと
小柄で綺麗なお母さん、
二人で静かに森でハイキング、素敵だな
と、森で過ごす30分はあっという間、バスがやって来る
帰りは何も迷わず(行きは電子版にかじりついていたけれど)
車窓からの景色を堪能
家々が大きく、農場が多いのかな
この辺りのB&Bもアクセス良いし最高だなと、メモメモ
ヘルシンキに到着
普段の何倍も歩いて心は満腹、体はくたくた
あ、、、気になっていたパン屋さんgateau
そういえばなんか、小腹が空いたような
すっかり旅気分で迷いつつも、
(普段買い食いって苦手でどんなにお腹がすいていようと
座ってゆっくり食べたい、だって食べた気にならなくて
もっと食べてしまう、、、)
ピスタチオロール(名前が違うかも)を購入
これが、絶品!!忘れられない
周りはカリッとしているけれど
北欧のパン特有のムチっと感も健在
そしてカルダモンがたっぷりかおる、、、
トランクに詰めて持って帰りたかった
日本には出店していない、、、近い将来、こないかな
来て欲しいような、欲しく無いような笑
間違いなくお気に入りのベーカリー
ホステルに戻りスモーキーな自分を洗い流しさっぱり
[DINNER]
結構重たいパンをひとりでペロリと食べてしまったので
昨晩作り置きしていたそぼろの味噌煮込みで簡単に
ストックホルムのCOOP(が主流だった)で買っていた
おやつのカシューナッツもおつまみに
□今日のBEER□
昨晩のKOFF同様、どこでも見かけるクマのマークのビール
Wikipediaだと、フィンランドでは飲兵衛の人の好むビールらしい、
なんか嫌 笑
でもクセがなく飲みやすい
ビールが高価なフィンランドでは130−140円代の庶民派
眠くて退散
リビングの明かりを落として
キャンドルナイトするおじさんたち
一枚だけ写真を撮らせてもらう
ロックグラスとワイングラスを逆さにして
小さなキャンドルを置いている
ほんの工夫なのに、この小洒落感、、、
何も立派なキャンドルに灯さなくとも
こうして小さなキャンドルをあるもので工夫して
皆でちまちまお酒を飲んでお話したり、本を読んだり、
今あるものの魅力に気づく力、工夫に閃く思考、
そういうことが上手な人になっていかないとって
とても素敵なものを見せてもらった
ホステル苦しいかな、と思っていたけれど
皆さんと同じ屋根の下での暮らしも
なんだか悪くない、、と居心地の良さを感じはじめている夜