北欧旅日記 六日目
朝、
支度をしていたらお腹が空いて目が覚める
[MORNING]
朝から沢山食べる
こちらでは豆乳を見かけないけれど
代わりにオーツミルクが定番のよう
ヨーグルトと一緒にトッピングピンク色の食べ物は
オーツデザートのYosa
ヨーグルトとゼリーの真ん中(無脂肪ヨーグルトっぽいかな)
さっぱりしていてとても美味しい
フィンランド大手菓子メーカーFazerの商品
オーツ麦は寒さに強く、栄養価も高いみたい
黒パンが主流なのもこれで納得
https://www.fazer.fi/sv-FI/produkter-och-kundservice/tuotemerkit/fazer-yosa/produkter/
たっぷり食べて、今日はお昼にスナックを持参
クラッカーと、BRIEチーズと、朝ごはんの残りの林檎も
さ、準備も万端
今日はヌークシオ国立公園へ
気になったツアーは埋まってしまい
のんびり自分のペースで行けたら良いなと思い個人で
道中これでいいのかなと不安なことが多かったので
これも今後行く方の不安解消になるならばと思って
ヌークシオ入り口の街 エスポーまでは電車で向かい
(ゾーンCになるのでゾーンABCの24時間券を購入)
電車のホームの反対側に併設するようにあるバス停から乗ります
245Aのバス ここからヌークシオの駐車場の最寄りのバス停まで向かい
そこからは徒歩
時刻表を見るとまだ時間があり、
すぐそばにあるK-marketでソーセージとライターを調達、、、ふふ
(バスの間隔はだいたい1時間に2本ほどです)
無事バスに乗り込むもなんとなく不安、
電子版を見逃すまいと集中
だいたい25分ほどでバス停「Haukkalammentie」へ
降りたのは私ともう一組、まだ不安、、、
バス停真向かいに道が続いています、ここ?
でも一緒に降りた一組のカップルも進んでいくので
後ろから、、、
歩いていくと、合っているよう
んー、良い標識
まだ森の入り口にもついてないというのに
駐車場までの道中の豊かな景色
サマーハウスかな、絵に描いたよう、
一瞬で良いからお邪魔したい、、
お家の中もきっととびきり可愛い
時々車が走る以外は静かで、
白樺の葉が細かく揺らめき響く音を聞きながら
歩みを進める
前のお二人を追いかけて到着
多分30分くらい歩いたような、
平日なのもあってか歩く人は他には見かけず時々横目に車が通っていくくらい
森の案内版 色使いが淡くて、可愛らしい
森の入り口
ここでトイレ(本当に少ないので!)や、
季節限定で軽く軽食のあるカフェ
(コーヒーやシナモンロールを持つ人を発見)
私が見た時はやってなかったけれどウッドサウナも
右下、前を歩くお二人も少し休憩
この景色 秋めく木々と湖
まさにフィンランドの景色、穏やかで、ずっといたい、、、
早速ハイキングコースを進むも、
やはりお腹が空いてしまい、、、
[LUNCH]
森にはBBQスポットが点在していてライターさえあれば
いつでも BBQ可能と知り、
今日のお昼は森でひとりBBQを目論んでいた
坂を上がると開けたところのBBQスポットを発見
大したレジャー経験もないので
一人火を起こそうと思うのだけれど苦戦、、、
そうこうするうちローカルのカップルの方がやってきて
白樺の皮を剥き、それを着火剤にし火を起こし始める
すごい、、白樺にはものすごい油分があるのかなと感動しつつ
一緒になって私も火をつけ、とうとう綺麗な火に
あとから調べると自然の着火剤として
マツの葉・マツぼっくり・スギの葉、枝・ヒノキの葉、枝
などがあるようで、、、知らなかった!
こうして森への知識を少しずつ深めていけたら良いな
手際の良いローカルの方の仕草もかっこいい、メモメモ
マイBBQ棒ならぬ串焼きの棒(伸縮し持ち歩きできる!)を
バックから取り出し太めのソーセージを刺す
それを焼く(一人は焼く係、一人は焼けたらの準備)
ソーセージを包む紙ナフキンを準備、
熱々のソーセージを串から外し包む
チューブのマスタードをたっぷり載せたら
完成、熱いうちに食す
飲み物はあたたかなコーヒーをジャーに入れて
または、ビール
私も参加
私はその辺の細枝を拾いソーセージを焼こうとすると
ローカルの方がこれあるよ?という風に教えてくださる、
見るとBBQ小屋の柱に下がる一本の串焼きBBQ棒が !!
ということで公共のBBQ棒!をお借りし
早速、調達したソーセージを焼き始める
白樺の炭で焼くソーセージ、、、
絶品、熱々で美味しい
BBQする人もしない人も、こうして火のそばにやってくる
会話をするでもなく広い森でひとつの火を囲みながら
思い思いそれぞれの時間を楽しむ、
この心地よい距離感をなんといったら良いんだろう
がさごそと持参したスナックを取り出し火であぶる
BRIEチーズが熱々にとろけて美味しい
私たちが起こした火はまたこうして誰かの火になって
緑に囲まれる森の中で見る炎の美しさにいつの間にか
心いっぱいに満たされている
さあお腹いっぱい、歩く準備も万端
「bye-bye」と、同じ火を囲んだ方々に声をかけ森へ
わたしは青コース
時々通る人の足音を聞くこともあるけれど
ほとんど森と自分ひとりだけの空間
森の音、鳥の鳴き声、よく耳をすますと
いろいろな音に自分が包まれていることに気づく
静寂なんてものは、無いのかもしれない
聴こえていないだけで
足元に転がる様々な生き物たち
驚くほど、きのこが沢山
時々見かける白樺の枝に付くくすみ色の珊瑚のようなものが
綺麗で、すごく繊細
気になり後から調べてみると
白樺の樹皮はコルク層という組織でできているため
成長とともに内側の新しく大きな細胞が
外側の古い樹皮を引裂き剥け落ちるよう、
だから木肌がすべすべなのだと、納得
サルスベリなんかもこの類
反対に木肌によく見られるあのゴツゴツと
ひび割れたような幹(ヒノキやマツ・カキなど)は
新しい樹皮と古い樹皮が断絶しないため
剥け落ちずに割れて付随したまま成長し続けるよう
白樺の、成長が早く短命な(80年くらい)のも
古い樹皮に守られることなく新しい樹皮のままだからという
理由もあるのかなと、、
樹の寿命、役割もその樹、それぞれ
水苔が柔らかくて、
一歩一歩丁寧に足を包んでくれる
だいぶ歩いて、湖畔の朽木に腰掛ける
湖面から、木の葉の隙間から、
絶えずきらきらきらきら、光が注ぐ
秋が来て、もうすぐ迎える厳しい冬を前に
もう一つ美しく聳え立つ白樺の木々
たっぷり4時間近く森で過ごし、
体もすっかり冷えてしまったので
最後の力を振り絞ってバス停まで歩く
なんと後ろには行きに前を追いかけ歩いた一組のカップル
お互い随分と森を満喫しましたね
写真をとっていたりすると抜かされてしまう、
歩みの幅が違うもの、脚長くて、、、!
もうすぐバス停というところであ、、、バスが、、、
過ぎてしまう、、、、
少し前を行くカップルの女性(60代くらいかな)が
後ろを振り向き少し首をかしげる
バス停でご挨拶
良い時間を過ごせた?というように聞いてくれたと思う、、
私突然の英語に戸惑い 笑
笑顔でイエスと答え
不意に「That's bus...?」と聞くと
「YES...」と、三人でちょっぴり嘆く笑
あと30分と教えてもらいお礼を言う
そばの切り株に腰掛けて、
沢山の発見を忘れるまいと書き物をして過ごす
でも色々思いをめぐらしたりも、
あーあの時ファイン・グレイト、エンドユー?
くらい返せたらよかった、中学一年生以下だ、、、と思い返して
なんだ悔しくなったり
そういえばカップルかと思っていたお二人は
親子のよう、
高身長で静かそうな息子さんと
小柄で綺麗なお母さん、
二人で静かに森でハイキング、素敵だな
と、森で過ごす30分はあっという間、バスがやって来る
帰りは何も迷わず(行きは電子版にかじりついていたけれど)
車窓からの景色を堪能
家々が大きく、農場が多いのかな
この辺りのB&Bもアクセス良いし最高だなと、メモメモ
ヘルシンキに到着
普段の何倍も歩いて心は満腹、体はくたくた
あ、、、気になっていたパン屋さんgateau
そういえばなんか、小腹が空いたような
すっかり旅気分で迷いつつも、
(普段買い食いって苦手でどんなにお腹がすいていようと
座ってゆっくり食べたい、だって食べた気にならなくて
もっと食べてしまう、、、)
ピスタチオロール(名前が違うかも)を購入
これが、絶品!!忘れられない
周りはカリッとしているけれど
北欧のパン特有のムチっと感も健在
そしてカルダモンがたっぷりかおる、、、
トランクに詰めて持って帰りたかった
日本には出店していない、、、近い将来、こないかな
来て欲しいような、欲しく無いような笑
間違いなくお気に入りのベーカリー
ホステルに戻りスモーキーな自分を洗い流しさっぱり
[DINNER]
結構重たいパンをひとりでペロリと食べてしまったので
昨晩作り置きしていたそぼろの味噌煮込みで簡単に
ストックホルムのCOOP(が主流だった)で買っていた
おやつのカシューナッツもおつまみに
□今日のBEER□
昨晩のKOFF同様、どこでも見かけるクマのマークのビール
Wikipediaだと、フィンランドでは飲兵衛の人の好むビールらしい、
なんか嫌 笑
でもクセがなく飲みやすい
ビールが高価なフィンランドでは130−140円代の庶民派
眠くて退散
リビングの明かりを落として
キャンドルナイトするおじさんたち
一枚だけ写真を撮らせてもらう
ロックグラスとワイングラスを逆さにして
小さなキャンドルを置いている
ほんの工夫なのに、この小洒落感、、、
何も立派なキャンドルに灯さなくとも
こうして小さなキャンドルをあるもので工夫して
皆でちまちまお酒を飲んでお話したり、本を読んだり、
今あるものの魅力に気づく力、工夫に閃く思考、
そういうことが上手な人になっていかないとって
とても素敵なものを見せてもらった
ホステル苦しいかな、と思っていたけれど
皆さんと同じ屋根の下での暮らしも
なんだか悪くない、、と居心地の良さを感じはじめている夜
北欧旅日記 四日目
四日目の朝
日の出に合わせてきたはずが
いつの間にかヘルシンキタイム(時差−1H)に
なっていたことに気づいたのは外に出てから
陽、登っている、、、?笑
けれど地平線まで360度海原の、柔らかな光の反射
昨晩とはまた違う幸福感
[ MORNING]
この日の朝、何を食べたのか全く思い出せず、
残り物のチーズとか
多分味の濃いケバブの代償を追っていたような、、、
早めに準備してロビーの海に面したソファに座り
1時間ほどのんびり書き物をしたりして過ごす
朝8時半以降は朝食会場(つけている方も結構たくさん)も
混雑している様子
確かに大海原の真ん中でいただく朝食なんて、素敵だ
お部屋はこんな感じでシャワートイレも個室内に、
お世話になりました
もうすぐヘルシンキ、かもめのお出迎え
到着は11:00
そこから入国審査に1時間以上は待ち
やっと入国し中心地へ着くトラムに乗り込むとなぜか途中で故障、、、
仕方なく降りて再び重たいキャリーをごとごと
ヘルシンキの石畳に苦戦しつつ
チェコの石畳に半泣きでホテルについた旅のことをふと思い出す
(あの時はホテルまであっという間に着くはずが
反対側の電車と反対側のバスに乗ったりして、もう阿呆だった笑
そのあとウ カリハへ行き1Lビールとチェコ料理ですっかり満たされて
夜のチェコをLALALANDみたいに?ミッドナイトインパリみたいに?
浮かれながらへろへろ歩いたのが懐かしい、本当、危ない、、)
少し脱線
[LUNCH]
そう、苦戦しつつ中心地 カンピに到着
お腹が空いていたので
ファラフェルやお寿司屋さんと迷いつつ
どうしてもコーヒーを飲まないといられず
picnic (ヘルシンキではよく見かけるチェーン店)へ
サンドウィッチのパンのハードさに、これからの食に期待が膨らむ
コーヒー付けてこれで1000円くらい
日本と同じくらいの物価かな
メニュー全体を見ると少し高いかな(サラダボウルで1200円くらい)と
感じるけれど首都の中心街だと思うと、頷ける
カンピ1階で無印のポップアップをやっていました
色々割高だったけれどなんだか身近なものをこうして
注目してもらえているなんて嬉しい
さあお腹も満たされて、キャリーを持ってホステルまで
まさかここでも歩くことに
団地街が続く、全身筋肉痛で体は泣いていつつ
目や鼻がこの景色や住宅街でもかおる針葉樹の匂いに興奮
(でもやっぱり石畳はきつい)
やっっと、到着
しばらくお世話になるMyo hostel
まだ新しく、清潔でいたるところが可愛い
コーヒーやお茶(ブラックティー、グリーンティーやルイボスも)
はちみつやアガベシロップまで用意されているカウンター
フリードリンクなのでいつでも飲める
写真のバスケットには FREE!のパンまで
お部屋も、可愛い
ヘルシンキの定番お菓子会社 FAZARの飴、嬉しい
シーツもいい匂い、こういうの本当に大事
すっかり夕方の気配になってきたのでコンスタブルにして
早速街へ
まずは静寂を求め石の教会・テンペリアウキオ教会へ
くりぬいた岩をそのまま使った教会、岩だけでは鋭利な見た目に
不安感や強いものを感じそうなのに
差し込む光や天井の木の曲線と合わさることで
静かに包んでくれる、穏やかな教会
ピアノが体内に響き、ずっと座っていたかった
欲を言えばもう少し落ち着いた時間帯に行きたかったけれど、
いつも混んでいるのかな、、、
さあ、中心街へ
もう夕方で空いている施設もあまりないので人間観察しながら
(ときどきこっそりスナップフォトさせていただきながら)
お散歩をすることに
本が似合うアンニュイなお兄さん
このあとソーセージの試食をしつづける
愛くるしい姿を目撃してしまう
『PuPu』中心街に何軒か見るおしゃれなカフェ、
サラダがメインだけれどワインも扱っていたり、少し気になるお店メモメモ
『LEVAIN』このベーカリー・カフェもお洒落
あ、目があってしまう
『Robert'Coffee』ヘルシンキで一番多いコーヒーチェーン
今日からは自炊をしようと思っていたので
ヘルシンキ中心街 ストックマンの地下のスーパーマーケットへ
お洒落な店内、広くて楽しい楽しい楽しいと
多分声に出ていたと思う
葉物の野菜が鉢ごと売られている
食べる前に収穫、すごい、、、日本にもあるのかな
見たことないな
ビールコーナーのデザイン
私はデザインによって購買意欲が湧いている
こうしてこの旅ではデザインの作用とか魅力とか、
そういうものを身をもって感じる
お洒落な瓶ビールだと4-6ユーロくらい、日本同様?
ちなみにフィンランドのビール、全然聞いたことなかったけれど
調べて見ると蒸留所がたくさんあるみたい
綺麗な水と空気、どこまでも続く平原、寒さはどうなのだろう、、、
でもやはり湖畔沿いに多い
https://olutkellari.blogspot.com/2014/09/suomen-pienpanimot-kartalla.html
□今日のBEER□
ライトだけれど、クラフトビールですごくいい香りのビール
(後から見たらalc0.3%...ちゃんとほわっとしてたと思うけど、あれれ、
気の持ちようでしょうか笑)
気になってサイトへ飛んでみると、
心掴まれました
いつかフィンランド蒸留所巡りとか、楽しそう、、、
広い空、針葉樹、湖と、ビール!
想像するだけでぶるっとしてしまう、次のお楽しみが沢山
また脱線、、、
購入品
リーフ
セロリ
パプリカ
タマネギ
鶏ひき肉
クノールのオニオンスープ粉末
ビール
お肉買ってしまったので帰路につきます
バスの車窓から、
降りたくなってしまったけれど
しばらくはこの空の元で生活していくのだからと
自分を落ち着かせる
さあ、お腹も空いたしヘトヘトなのでお料理
[DINNER]
何作ろうかなぁと思いつつ
冷蔵庫や棚のフリーコーナーを見ていると
ターメリックが!
疲れにはこれだ!と思い少しいただき、
寒かったので煮込みスープを作ることに
我慢できずビールあけちゃう
可愛いキッチンでお料理できるなんて
とても幸せで鼻歌を歌ってしまう笑
鶏ひき肉に刻みタマネギ、ターメリック、
塩胡椒を混ぜてスプーンで一口大にしお鍋に投入、
入れていたセロリもくたくたになるまで煮込み
クノールのオニオンスープの粉末で微調整
コンソメ買うよりも便利で、これ美味しい
完成
鶏肉とセロリの煮込みスープと
サラダ
久しぶりにあたたかいスープ、
食事って大事
豪華なものでなくてもこうして
あたたかいもの、生のもの、
体を欲するものを食べてあげると満ちてくる
可愛いエレベーター、
シャワーを浴びて明日に備えることに
北欧旅日記 三日目
三日目の朝、
荷造り、やっぱり移動って、本当に大変!と思う、これも教訓
[MORNING]
サンフラワーシードのパンにマムとチーズ
パプリカにトマト、きゅうり
コーヒーにミルクを入れて
三日目にして人の多い空間に疲弊、
朝はホステルの朝食 (900円くらいかな)を付ける
(実はいくらなのかなと迷ってところ声かけれて
近所のベーカリーに行こうと思っていたけれど
成り行きで断ることもできず、、、でもこれが正解!)
混雑したキッチンとは全く異なる、静かで穏やかな時間が流れている
朝、ゆっくり噛み締めながら食べる時間、
野菜の弾けるみずみずしさを口の中で楽しんだり、
コーヒーの湯気の揺らめき、小麦とチーズの相性、
そういう一つ一つに感動する時間が好き
というか私はそうしてゆっくり噛み締める時がないと
生きていくことができない
こうしてぼーっとしているようで
頭の中では目鼻耳がキャッッチした多くの情報を
錯綜させる
海外にくると特に皆の食事情を垣間見るのは、面白い
フレンチの方かなと思ったけれどスタッフさんだったみたい
ヌテラはヨーロッパどこに行ってもパンのお供かな
ゆっくり自分の時間を過ごし、野菜をとったら少し体力が戻ってきて
チェックアウトし朝の街へ、快晴
ストックホルムといえば地下鉄アート
掘り下げた地を加工するでなく塗り上げた地下道、
本当に洞窟そのもの
日本のように地震があるとこれは無理なのか?と思うけれど、、
この異空間で通常の通勤する姿、本当にアートに寛容というか、
アートと共に生活できる心の隙間、ゆとりを感じる
駅を出ると、木漏れ日に見惚れる
美しい街
今日の目的は、ストックホルム市立美術館へ
リニューアルしたばかりの美術館は
建物がもう、私には言葉が足りないけれど、、素晴らしい
朝のカフェ、美術館開館前のあの静寂の余韻を残していた
職業柄忙しすぎて心ここに在らずの毎日に、
唯一の至福は開館前の博物館・美術館の静寂
あの空間に足音を響かせる優越感たるや
何ものにも変えがたい幸せな時だった
アトリエ、
この素晴らしい景観を持つ部屋をアトリエにするなんて
トイレとロッカールーム
所蔵の作品の持つあまりの素晴らしさに
ここではまとめきれないので、
それは別でまとめることに
ひとまずは北国の画家の、この空気感を忘れないように
こういう類の作品は多分、他の地域では見ることができないように思う
この地の冬の厳しさや、奥深さ、人の入り込めない手つかずの自然の神聖さが
こういうものを人に描かせるのだろう
でも万物に宿る神と共に生きる北の国の人の思想が、
日本古来の思想と共通し、
こうして遥か遠い地であっても人の感じに、何か似た感じ、がする
きっと表面ではわからない、昔々の何かがこうして
今に反映しているのだとそう思うし、
自分なりにその思想を紐解いているところ
これ織物、、、
ともう素晴らしい時間を過ごせた
そこから行きたかったベーカリーへ
[LUNCH]
特大ケバブ
GREEN RABBITというベーカリー
なんと13時過ぎごろ着いたら
お目当のカルダモンロールは完売
というかほとんどのパンが完売
買うに買えず、悔しい、、、
これも学び、小さなベーカリーのパンが食べたかったならば
朝一番にいくこと
お腹の隙が絶頂
でも今晩ヘルシンキへ渡る船の
チェックインのタイムリミットが迫ってきて、焦燥感
足早にホステルに向かう途中に憎い匂いを
プンプンさせるケバブスタンドの遭遇
迷いもなくPlease...と言っていた
なんだかちょっと高いような(1000円近い?)
ん?と思ったらまあ本当に特大なケバブ!!!
夢中で食べながら夢中で歩く!
このジャンキーなチリの味、大好き!!
こういう出会い方ってなかなか無いけど
(食に貪欲なので美味しいものを求めるべくすぐ調べてしまう、、)
街角のケバブスタンドでto goするランチってなんか
映画のよう!と、無性に胸が踊ってしまった
(駅の日常より)
重たすぎるキャリーと共にいざ港へ
(ここからからがこの旅の地獄1/2の始まり、、、)
そもそも安いからと特に調べずに予約した自分の安易さ
そしてもし予約したけれど情報がなく不安に思う方の
ほんの力になれたらと思い、こうして文字に起こすことに
船はロシア系のst.peter line
ダイレクトフェリーズで予約
格安で5000円以下
行き方
私は中央駅であるT-centralから地下鉄13番で3駅目Gardetまで
そこから地図の道通り
ここの駅ではシリヤラインに乗船のお客さんも同じルートなので
なんとなく人の流れがあり、船マークに向かって進む
この時は焦りつつもこの雲の底に
見えない大気の壁があるのかと不思議に思い
カメラを向けたりも
この経路案内通りに歩くつもりだったのだけれど
途中からその本来あるべき道(スカイウォークのような作られた道)は封鎖
ネットワークの無い環境下でかつst.peter lineに乗るような方はおらず、、
途方にくれていたけれど仕方なく地図で違う道をたどる
(ヘルシンキ行きは週に1度のようでかなり限定されるので
必然的にシリヤラインの利用者も多く情報量も圧倒差、
st.peter line自体 地球の歩き方 北欧4カ国 2019年版にも記載なし)
道路沿いの細道や交通量の多い道路の端道の
ローカルな感じに不安を覚えますが大丈夫、
坂道を越えると突然ポップな装飾の船が見えてきます
横目にすぎるバスを見たので調べれば出てくるかな、
本来の道があれば近いのかもしれませんが今は無いので、
絶対にバスで行かれることをお勧めします、、、
結局3時間前に着く予定が1時間半前に出国カウンターへ到着
(ダイレクトフェリーズからのメールには
最終チャックインが最低でも3時間以内にということで焦り)
血相書いていたのですがなんだかガラガラで
ものの数分でチェックイン・出国審査・入船
もちろん繁忙期などで混雑することもあるのかも、
何も絶対と判断はできませんが一つ言えるのは
3時間前にチャックインできなくても入船できます、
一人でも迷ったり焦ったりしないで
怪我の無いように港へ迎えますようにと祈るばかり
(私は焦って重たいスーツケースを引きずり走っていたら
壊してしまい涙)
ちなみに私のチャックインした時は乗客の気配を感じず
なんだかまずい船に乗り込んでしまったかと着いても不安、、、
けれど結果、乗客の方大勢いました
アジアの方の乗船率はかなり低かったかも
数の少ないローカル線だからこそ
価格も安く、地元民の使う船なのかなと
船内はクルーズ船なので
レストランや軽食の売っているカフェ、映画館、プレイルーム、
カジノ、バー、duty free shop(化粧品やお酒、お菓子類も)など
色々な施設があり
どっと疲れてしまい部屋でのんびり本を読んでいたが
出航時間になり外へ
全てを忘れさせてくれるような夕日、彩度の低い空、美しい
人生で見た中で間違いなく一番綺麗な虹に出会う
虹の始まりを見たのは初めて
半円、あまりにも幻想的で少し怖い
出航すると北欧の可愛らしい家々が見られる
その不思議な数時間
自分を取り巻く世界が内包してくれるような
幸せな何かが体の指先の神経までも巡っていたと思う
[DINNER]
お昼の残りの特大ケバブ
BRIEチーズ
クネッケブレッド
□今日のBEER□
NORRLANDS GULD スウェーデン
なだらかな山に湖に狐、これが大衆ビールだそう
久しぶりに一人になれる空間でほっとし、
本を読んだりキャリーケースを整頓したりして就寝
明日の日の出は6:58
北欧旅日記 二日目
二日目の朝、
昨日の立て続けの機内食に夜のビールがきて体がむくむく
そう、それが旅の始まりという感じでもある
8人部屋でそーっと、準備
やはり私は小さくても自分だけの居場所が必要か、と思う
いや、これも社会経験、、、
みなさん朝はゆっくりで唯一見かけるのはアジアの女性たち
(日本人の同い年くらいの方外たり、コリアンの方も)
人っ気のない朝に一人準備をすることが好きだ
ものすごく遅いと思う笑
人一倍儀式があって、その時間の多幸感の沼に浸っているのだ
そう言いつつお腹も空いたのでいそいそと支度を済ませて
スウェーデンの街へ
ホステルから出た瞬間の白い日差し
好きと通る北欧の日差しをめいいっぱいに浴びる
中央駅へフリーパスを買いに行く
コンビニの若い女性が
Where are you going ?と、
スウェーデンの人々は冷静沈着、パーソナルスペースを保ち
良い意味で関わってこないと聞いていたので
少し予想外
拙すぎる英語で
ユールゴーデンアイランド と、答えると
大きな地図をレジで取り出して
(後ろに人がいたので申し訳ないような、
でもその優しさというか親切に感動)行き方を教えてくれる
たまたまとてもお優しい方だったのか、
それとも観光客の多い中央駅のkioskの日常なのか、、、
私だったらレジに人が並んでいて
相手が質問してきたわけでもないのに
そんな親切を相手に与えるだろうか、んー。
とまあ、朝からそんな素敵な出会いにすっかりストックホルムが好きになる
「こんな街に住みたかったの、、、」に深く共感
多分何度かつぶやいたと思う笑
[MORNING]
RISI FLITTI
駅のベンチでkioskで買ったラズベリーのヨーグルトを食べる、と思いきや
ん?甘い、、、
よく見るとRISI、ライス?
多分ライスプディング、ポリッジのような、スイーツだったみたい
初めはお米入りで戸惑ったけれどその優しいミルクのような甘みが
親しみのある、日本でも受ける味(なめらかミルクプリンという感じ)に
北欧の食は大丈夫そうと何だか、確信した
食べ終えて地図を見ると市庁舎がそばなのでまずはそちらへ
この寒さだというのにまるで5月のような木々のみずみずしい青さ、
彩度の低い木漏れ日、世界がきら、きらっと煌めきなかなか歩みが進まない
でも良いのだ、今回は立ち止まりたかったら立ち止まれば良い、気になるなら
近寄ってみれば良い、そういう旅にしたいと思っていたので
市庁舎は、異世界
煉瓦造りの建物に茂蔦の葉の赤や緑が映える
日差しは爽やかだけれど、秋を思わせる甘く香ばしい空間
塔のてっぺんの星と月のモチーフ
何だろうこのホロスコープのような可愛らしい造りは
天体好きの心をぎゅっと掴まれる
久しぶりに聞く鐘の音、幸せ、、、
予報通り大きな雲が空をもくもくしだした
キキの惹かれたこの島々に自分がいると思うだけで嬉しい
トラムに乗ってユールゴーデン島へ
特に何も決めていない旅だったけれど
ここの島のローゼンダールガーデンの温室カフェに行きたくて
トラムの駅に到着
特に表示がなくてちょっと不安ながらも森へ
針葉樹のあのすーっとした匂いに満たされる
街からすぐにこの匂いに包まれるなんて、、、
突然二匹の羊ちゃん見つめられる
無心で食べ続けるも目線を感じる
あまりの可愛さに可愛いねぇと何度も言ってしまう
言われすぎてまたって感じかな、でもとっても癒される
草食動物が好き、優しい眼
そして温室の連なる場所へ
ちょうどオープンの11時
(夏期・冬期によって営業していなかったり短縮する店や施設の多さ、
厳しい冬を思わせる)
早速カフェへ
あまりの可愛さにひとり唸ってしまう
繊細すぎず温かみのある素朴なベイクたち、パン、そして綺麗なオープンサンド
ドリンクもオリジナルハーブティーやコーヒー、蜂蜜なども
[LUNCH]
私が食べたオープンサンドはローストパプリカのクリームのようなものに
ヘーゼルナッツがゴロゴロ乗った、スパイシーだけれど優しい味
そして念願のカルダモンロールも
カルダモン好きにはたまらない
北欧特有のあのむちっと重くて硬い生地に甘くってすっとかおるカルダモン、
これは、癖になりそう、、、
総じてやはり北欧の味覚はかなり好み
北欧料理ってハーブ・スパイス感の薄い料理なイメージがあったけれど
時代とともに変化している部分もあるのかな、色々香る
お隣のパン兼お土産店に移動
ナッツやシードの入る重量級のパンが並ぶ、、、
全部買って帰りたい、、、、
オリジナルの大判ポストカードを何枚か購入
(この旅もやっぱり紙ものばかり購入)
お庭をお散歩
スズメが人懐こくて、ころりんとしていて可愛い
これがりんご畑
ピンクの建物が可愛い、お話のようなお庭
とっても寒かったのが少し残念、
次は暖かく晴れた日に来てスウェーデンの白い陽を浴びながら
お外でワイン飲みながら本を読みたいな、
いや、サンドウィッチでも買ってピクニックしに来てもいいなと、
諸々次のお楽しみということにしましょう
またトラムに乗り次は旧市街 ガラムスタンへ
中世の姿をそのまま残す島には小さな路地が沢山
少年のバイオリン演奏に足を止める
そのどこかアイリッシュな、甘美な音色がこの北の街に溶け込む
あまりに夢心地で世界がマーブルのように渦を巻いてしまった
どんな中心地でも心惹かれるのはスーパーマーケット、
その地で消費されている野菜や果物、欧州ならではあの乳製品のラインナップ、
特大袋のスナックたち、こっちはサラダのデリのラインナップも多くて選ぶのが本当に大変
嬉々とした悲鳴をあげながら店内をぐるぐる
見かけた石ころのチョコレート、買って帰ろうと思ったのに
他では見かけなくて、、、ちょっと心残り
すごく可愛かったのに
ガラムスタン南に位置するストックホルム大聖堂へも
入った瞬間に空気の変化する教会のこのピリッとした感じが好き
とてもクリーンなのだ
やはり神聖な場所にはそれなりの空気感がある
何も下調べせずに入った教会だったがあまりにも美しかった
13世紀後半に建立、改築を重ね今の建物は1480年から
ストックホルム最古の教会、その威厳があの取り巻く空気感か、、、
バロック建築なのでひとつひとつをとると華やかなものが多い
私が特に惹かれたのはこの絵画
1535年頃観測された複数の幻日環を描いたそう
彩度の低い、光を放つようなその世界観に太古の北欧の、
神聖な地の名残をふと感じずにはいられない
教会の美しさに心満たされ、後ろ髪引かれつつも外へ
島のレストランを覗くとキャンドルの年季に驚く
歩き疲れてしまったので今晩の食料を調達し帰路につく
ガラムスタン駅のそばのブロンズ彫刻の目を惹かれる
広場にある花崗岩ベースのブロンズ彫刻である
ファミレン(ファミリー)1972年-1973年
パイ・エングストーム(swedish)という彫刻家の作品
こうして幾度となく
ここに暮らすスウェディッシュの背中も訪れる観光客の背中も、
皆、抱きしめて包んできたのだろう
どうしても包まれて見たかったので、、
他の作品も調べてみると
温もりのある曲線美、可愛い、、、。
https://web.archive.org/web/20070529160222/http://www.pye.se/year50_60.asp
ご本人のアーカイブから写真いただいているので忘備録として
と、少し外れてしまったけれど帰り道も発見が多く、
自分がその場に存在しているということが楽しい
ささっとシャワーを浴びて夜ご飯
[DINNER]
ファラフェルとブルグワのサラダ
クネッケブレッド(覚書:次はトランクに敷き詰め大量に持ち帰ること)
BRIE
日本から持参した煎茶笑
□今日のBEER□
PrippsBlå スウェーデン
可愛いラベル、調べてみると
プリップスは、スウェーデンで最古の老舗ブランドで、
多くの人がそれをスウェーデンの夏と群島と結びつけているそう
by
https://www.carlsberggroup.com/products/pripps-bla/pripps-bla-export/y
(この爽やかな柑橘を思わせる軽やかなビールがスウェーデンの夏かと思うと、
行かずにはいられない、、、)
お腹いっぱいブルグワとファラフェルが食べられるなんて
この上ない幸せ
南部アメリカからきたドーラと、ピーサという女性が声をかけてくれる
とにかく英語が話せないというのに御構い無しで笑
言っていることは理解できるのに返せないこのもどかしさ、
本当に、勉強しないとね
喉元まで出て声にならない言葉達が、
いつか伝えるという伝達を果たせるようになるまで
でもこれが一人の空間では絶対に自分の内相に篭ってしまうものが
ホステルという剥き出しの空間だから得られる良い経験
明日の移動のことが不安なまま就寝、、、
北欧旅日記 一日目
初めてのひとり旅
社会に出て日本の水準の低さに驚き、
過労で倒れてものすごく色々考えさせられた
そして、自分へのご褒美として
この北欧の旅を選びました
生活水準の高い北欧、
その暮らし、人々、空気感、デザイン、
そういうものを全て自分の体で感じてみない
ではいられないと思って
ひとつひとつ忘れないように、忘備録として
今回の航空会社はエアチャイナ
二年前機内食が私の味覚には合わず
手をつけられなかった記憶も
ありましたが格安便を見つけて再び、、、
日本発の便
オムレツ 卵とウェッジカットのポテトと卵
フルーツ
朝食みかんヨーグルト
日本から出る便は安心に美味しい
機内食って少し濃いけれど
気圧80%の上空では塩気と甘味が
鈍くなるからその分濃い作りのよう、
仕方ない
一時間遅延により北京空港で猛ダッシュ
チャイニーズに何度も間に合うの?という
顔をされその度に冷や汗、、、
離陸時間を過ぎた時点で搭乗口へ
大丈夫、まだまだ人が居ました
焦るのは本当に苦手、初っ端からどっと疲労
でも乗れて良かった〜。。
中国上空
岩肌の見える山脈が広がる
美しい、というか神々しい
大好きモンゴルの上空
自然の色は思えないショッキングピンクの大地
何故この色味が生まれたのだろう。
何かの微生物?不思議
この自然の織りなす曲線、ずっと見ていたい
北京発の機内食
結論から言うと二年前スペインに行った時の
機内食の記憶とは全く異なる、
美味しい機内食でした!
ビーフかチキンか選ぶタイプ、
ビーフを選びました
ビーフのあんかけご飯
かにかまとひじきの煮物
パン(かにぱんのような素朴な)
抹茶?ケーキ
深緑の地に金の線が綺麗なおしぼりも
北京発機内食2
チキンのカレーあんかけご飯
サラダ
メロン?
しゃきっとしているけれど甘味が
さっぱりしていて結果美味しい
パン homemade the worldとある、可愛い
サラダのドレッシングの
「憶霖」という響きに惹かれる
霖(ナガアメ)に色々と想いを馳せるという、中国の湿気た神々の宿る大地を想う
いつか中国の深い自然にも直接触れてみたい
そんな感じで色々思いを巡らせながら
眠ったり、外を見たり、
時々書き物をしているとあっと言う間に着陸態勢に
あー、広がる針葉樹の地
いつまでも続く平地
点在する湖
これが、北欧の地
小さな集落の教会が目に入る
右斜め下、とても可愛い
小さな街の小さな教会、
ここでも暮らしが営まれている
何をして生きているんだろう
もう直ぐ着陸
最初の地は、スウェーデン ストッホルム
そう!キキの街です。
空港から街に出るバスの中
針葉樹の陰に興奮
ちょうど19時、寒いけれど日が長い
ストックホルム中央駅の直ぐ脇、
久しぶりの欧州の建物に心躍ります
片手には約20キロのキャリー、しんどい!
初の試み、ホステルへ
city backpackers hostel
これも人生経験だと思って
bookingcomで見た通り、可愛い
本当に安いのも魅力
□今日のBEER□
カールスベア デンマーク
サクッと飲んで就寝
長い一日目が終わる